萩往還 '97 参加記
(3)5月3日 千畳敷〜三隅町・宗頭文化センター(174.9km)

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目次(日付は’97年5月)

(1)5月2日 スタート前、山口市・瑠璃光寺(0km)〜小田・海湧食堂(86.2km)
(2)5月3日 小田・海湧食堂〜千畳敷(124.6km) 
(3)5月3日 千畳敷〜三隅町・宗頭文化センター(174.9km)
(4)5月4日 三隅町・宗頭文化センター〜東光寺(215.3km)
(5)5月4日 東光寺〜ゴール(250km)


千畳敷の霧の中で【千畳敷】3日 13:53(19時間53分)124.6km(海抜330m)<−2分>
初めて昨年のタイムを上回った。

ここの関門は16時(約2時間の余裕)さっそくチェックのパンチをいれ、エイドに向かう。
ここのエイドはワゴン車が2台駐車場に停まっているだけ。
カップ麺と果物を頂く。

車に中に入れていただいたので天国!!。
長居をしたいが時間もあまり余裕が無いのと、次の選手が来たので交代してさっそく出発する。
(約15分休憩)

相変わらず霧が深く、どっちに向かったらいいか道も解らない。
クニの場合は3度目でコースは解っているが、初参加の方は説明を受けても迷うだろう。

山頂からの急な下りを降り始める(靴のひもをしっかり締め)

この頃から一匹の犬がNAMIさんとクニの先導をしてくれる。
(この犬のことはこのページの最後に書きます。)

この後すぐに男女の選手が下から戻ってきた、山頂のチェックポイントを見落としたとのこと。
この方はそれほどロスしていないが、疲れたからだにはたとえ10mでも戻るのはイヤだ。

その後でまた2人の選手が戻ってきた、こちらはふもとまで下ってしまったとか!!(お疲れさまです)
前記の埼玉の鈴木さんは千畳の入り口で迷い、1時間くらいロスしたので気力が無くなったとか。

約5キロ下り西坂の分岐を左にとると道はほとんど平坦になる。
ここで雨の心配が無くなったのでポンチョを脱ぐ。

右に山陰本線を見ながらひたすら黄波戸漁港に向かう。

漁港の手前で大きく迂回し再び山陰本線沿いの国道191号に出ると「萩へ30キロ」の標識!!
でも我々は萩へは向かわず、これから青海島、宗頭と経由して行かなくては!

歩道を走り、歩くが、狭く一人がやっと。
おまけに歩道のアップダウンがきつくとても走りづらい。
昨年視覚障害者のKさんが挑戦したが、この辺りの歩道でだいぶ疲れ、青海島でリタイヤしたとか。

約140キロ地点ぐらいが長門市、ここで懐中電灯と電池を買い込む。
そんなうちに大阪からの二人の女性がさっさと抜いていった、元気!!

千崎漁港を左折するとエイドステーションがあった。
ここで軽く食事をし、荷物を置いて青海島、鯨墓に向かう。

青海大橋を渡り、静ヶ浦キャンプ場に向かうがアップダウンがきつい。
天気が良くないのでそろそろ暗くなってきた。

キャンプ場でチェック。

【静ヶ浦キャンプ場】3日 18:17(24時間17分)
148.6km24時間が過ぎたのにまだ残り100キロ以上!!!!
千畳敷から着いてきた黒犬はここでどこかに行ってしまった。
うどんを食べ早々に出発。

【鯨墓】3日 19:14(25時間14分)
152.8km青海島の先端、ここでチェック。
来た道を引き返す。
後から来る選手に手を挙げて挨拶。

ここでは4.2キロに1時間かかっている。(この落ち込みは何だ!!)

日が完全にくれ、車のライトが上向きなので足下がぜんぜん見えない。
昨年ここで側溝に落ちリタイヤした方がいる、注意!注意!

【静ヶ浦キャンプ場】3日 時間不明 
157.0km水だけ飲んですぐにスタート。同じ道をさっきのエイドに向かう。
エイドで荷物を受け取り、しばし休憩。

ここから宗頭までが長い。

大阪の2人の女性を交えてNAMIさんと4人で走り、歩きの交互に歩を進める。
バイパスに出るとここからが長い。

走っているときには2キロくらいと思ったが帰ってから見るとここだけで4キロもある。

暗闇の中に三隅の街並みが見えてきた。
足が痛いがもう少し我慢!

【三隅町・宗頭文化センター】3日 23:25頃(31時間25分)174.9km
<昨年比不明>だいたい同じと思う。
ここまで来れば完走は可能。

完全に完走モードに切り替える。

(前記の犬の話)千畳敷手前のシーブリーズ(112k)から着いてきたとか。
クニは萩市内(205k地点)で最後に見た。
犬も萩往還に参加か?(何という大会か!!)

【三隅町・宗頭文化センター】到着3日 23:25頃(29時間25分)174.9km
荷物を受け取りさっそく風呂場へ。

沢山の方が入浴した後なのでお湯はだいぶ汚れている。
足の傷のためにほとんどシャワーですます。

乾いた衣服に着替え食事にする。
食事はおにぎりと味噌汁。

周囲ではリタイヤした方が日本酒やらビールやら!!
途中でリタイヤした方はここ宗頭に運ばれ一泊するため多数。

ビール組を見ないようにしながら食事をし、足の手入れをする。

両足の親指が完全に爪が浮いている。

足首辺りの皮膚は靴下と擦れて水膨れになっている。
完走するためにはこれに耐えなくては!

ここまでで0時をだいぶ回ってしまった。

NAMIさんに「出発は1時にしましょう」と言って少し横になる。
少しウトットしたかでもう1時になる。
着替えた荷物をゴール行きに託し、玄関に出る。
顔なじみになった役員の方から「がんばって下さい」とエールを受ける。

ここまで来たら完走あるのみ。


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