第8回 萩往還マラニック100 (250キロ)

平成8年5月2日〜4日

96年萩往還ゴール

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コース紹介

大会参加レポート


「萩往還」は、関ヶ原の戦いに敗れた毛利氏が萩城の築城に伴い、
陰陽連絡の最短ルートとして整備した街道。
幕末の志士が走った石畳、旅人を苦しめた心臓破りの峠など、
史跡を巡りながら、参加者同士の親睦を深める。
(サンデー山口より)


種目

マラニックの部
A:250キロ=5月2日18時スタート
B:140キロ=5月3日18時スタート
C: 70キロ=5月4日 6時スタート
D: 35キロ=5月4日 6時スタート

歩け歩けの部
E: 60キロ=5月3日22時スタート
F: 35キロ=5月4日 6時スタート

制限時間:いずれも5月4日の18時までに完走、完歩出来る人


コース

コース図


大会参加レポート

★0キロ:山口市(5月2日 18時) 
スタート地点姿
瑠璃光寺(国宝の五重塔)の前より。
96年は約170人がスタート,完走者は毎年30パーセントとか。
まだ集団走行なので道に迷う心配は無いが、町中で細かい道が解りにくい。
上郷駅から秋芳自然歩道の自転車道を行く。
この頃から暗くなる。
車止めのポールが時々あり、油断すると衝突の危険。
所々に民家があるが、それ以外は街灯もなく懐中電灯が必需品。


★33キロ:秋芳町
自転車道を抜け、街並みを走るがもちろん人影無し。 
東中村のエイドで休憩後登りになる。
急に暗くなり,寂しいコースなのでなるべく集団走がおすすめ。
「石柱渓」の約54キロ地点をすぎるが、暗くて何も解らない。
右に急カーブ,急な坂を登ると豊田湖の休憩所。
暗闇に食堂の明かりが懐かしい。 

★61キロ:豊田湖
初めての休憩所。
おにぎりと、うどんの食事を採り足の手入れをして早々にスタート。
まだみんな元気なのでスタートは最後の方みたいだ。
道は日本海に向け下りとなる。
大坊川にそって一路日本海に向かう。
夜が明ける頃、油谷町の大坊交差点で左折。(約80キロ)
左に油谷湾を見ながら小田(海湧食堂)へ向かう。

★88キロ:小田(海湧食堂)
朝食,ここのおかゆが美味。
2日目が始まる。
俵島に向かう途中「楊貴妃の墓」があるが,とても見学する余裕は無い。
ここから俵島のチェックポイントまでがやたらと長い。

★99キロ:俵島 (5月3日:8時30分)
99キロ俵島
やっと初めてのチェックポイント。
ここまでが本当に長い。
手に持っているのが命の次に大事な「チェックカード」。
ぶら下がっているパンチで穴をあける。
次の川尻岬までは以外と短いので気が楽だが、コースはアップダウンの連続。


★109キロ:川尻岬(5月3日:10時30分)

109キロ川尻岬
3回目の休憩所、荷物が置いてある。
昼間用にウェアーを着替える。
ここのカレーライスがおいしい,ついでにおでんも食べる。
ここから海抜0メートルの立石観音まで下る。
(次の千畳敷の登りがうらめしい)


★120キロ:立石観音(5月3日12時00分)
海抜0メートル。
立石漁港でしばしの休憩。

★127キロ:千畳敷(5月3日:14時00分)
127キロ千畳敷
立石観音(海抜0メートル)から海抜330メートルの千畳敷まで地獄の登り。
主催者の温情か?嫌がらせか?
やっと登ったら、強風!!
ゆっくり出来ず,早々に退散。
今度は、黄波戸港に向かいひたすら下る。
港の手前で100メートルほどズル(近道)をする。

★146キロ:青海大橋(往路)
仙崎港(長門市)を経て青海島に向かう。
昨年の経験から,ここで必要品を購入しておかないと,夜パニックになる。
スーパーに入り,乾電池,食料を補充する。

★155キロ:青海島(鯨の墓)
エイドのキャンプ場に荷物を置き,青海島の突端「鯨の墓」に向かう。
2日目も日が暮れてきた。

★164キロ:青海大橋(復路)
ここまでくると周囲は真っ暗。
これから宗頭に向かう。
三隅の町中を走るが、人影は無し。
やがてバイパスに出る,たまに車は通るが周囲は何にもない。
先行している選手がバス停で休憩している。
互いに手を挙げ,挨拶をしながら追い抜く。

★177キロ:宗頭(5月3日:深夜)
最大の休憩所、荷物が置ける、風呂もあるがここでリタイヤする人が多い。
リタイヤ組のビールを見ないようにする。
足首の靴下のゴムが擦れて,ぺろっと皮がむける。
昨年も経験したが、他のウルトラではこんな事はないのに!。
(帰京後足の皮がほとんど剥けてしまう)
ここでリタイヤする方が,救急用品をプレゼントしてくれる。(有り難う御座います)
風呂に入り(足が痛く,ほとんど濡らしただけ)食事をする。
ボランティアの方が親身になってサポートしてくれる。(ありがたい事です)
これから峠を越え、萩市に向かうが山道で街灯も無い。
単独はさびしいので是非誰かといっしょに。
●この辺で,財布と,命の次に大事なチェックカードを落としてしまう。
萩市に着いて気がつくが後の祭り。
ずーと一緒していただいたNさんに千円をお借りした。
注:Nさんは4月27日からの「サクラ道」270キロを完走後
「萩往還」に連続チャレンジしているスーパーお母さん!!。  

★200キロ:萩城
3日目の朝、萩城に着くが,昨年あったエイドステーションが無い。
ひじょーにショック。

★206キロ:虎ケ崎(5月4日:7時45分)
206キロ虎が崎
萩の市内を抜け虎ヶ崎にに向かう。
早朝だが途中のコンビニでパンを買い込む。
朝食を採る。
まだ食欲があるのが不思議だ。
食券,チェックカードを落としているのでノーチェック。


★215キロ:東光寺(5月4日:9時30分)
215キロ東光寺
萩市内に戻り最後のチェックポイント「東光寺」。
ここから「萩往還道」がはじまる。
自動車道路と別れ、中国自然歩道(萩往還道)に入る。
この頃から,朝,山口を出発した35キロの歩け歩けの選手とすれ違う。
Aのゼッケンを付けているので250キロの選手だと一目で解るため,
頑張って!!,ファイト!!,と応援してくれる。
一時の英雄になった気分。
ところが道は本当の山道!!。疲れた体には登りも、下りもつらい。

★236キロ:佐々並
昨年は名物の豆腐を食べられなかったが、今年は間に合った。
ところが山の中で、冷たい雨が降り出す。
ぬれた下着を着替え、ゴミ袋をかぶりひたすら山道を登り、下る。
寒い、寒い!!

★250キロ:山口市 瑠璃光寺(ゴール)
(5月4日:16時47分)

ゴール
雨に濡れ、寒さに震え,萩往還道の石畳に足をとられながら何とか山口に戻ってきた。
昨年より約1時間の短縮。(46時間47分32秒)


大会本部の皆さん有り難う御座いました。
途中でお世話になりました、ボランティアの皆さん,本当に有り難う御座いました。
皆様のおかげで3日間楽しませて頂きました。


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