2004年・山口100萩往還マラニック

2004年5月2日〜4日

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10回目の「ありがとう!」

川尻岬(107.2キロ) 11:00 到着【16時間40分】

食事後早々に出発する、せっかく時間を挽回しているのだから。
 食堂を出る、往路に下った急坂を500メートルほど登り返す、とても走れる勾配では無い。
 やがて油谷の棚田に向かってひたすら下るがこの頃よりまたまた雨がひどくなってきた。
川尻漁港に到着した頃には雨が益々ひどくなり、我慢できずに漁港のトイレに飛び込んで合羽を着込む。

シーブリーズ(112.8キロ) 12:13 到着【17時間53分】

またまた雨がひどくなり、軒先に合羽をかけて店内に入る。
 時間はほとんど挽回! すごい! 10分遅れ(スタートタイム差を入れると0分)だ
 いつもの事だがコーヒーにたっぷり砂糖を入れて飲む。

立石観音(117.2キロ) 13:05 到着【18時間45分】

立石観音チェックの前で仁王立ちのポーズ今年はチェックポイントが少し移動して立石観音の岩場の前になった。
 これで迷う選手が少なくなるかな?
 さあ、これから千畳敷の恐怖ののぼりだ。気を取り直してひたすら登る。

千畳敷(124.6キロ) 14:25 到着【20時間05分】

相変わらずの急坂と、今年は山頂付近で工事が始まって少し様子が違う。霧などが出ていると間違うかな?
 やっと250キロの半分、中間点だ。時間は昨年と同時刻、と言うことは実時間で10分速い。
チェックポイントの最高峰からは皆とは別に直進して少し距離を稼ぐ。
 ここからは急激な下り坂、だけど今年の雨はそれほどひどくない(一昨年の雷雨からするとおとなしい)。

西坂本(128.6キロ) 15:05 到着【20時間45分】お嬢さん3人がVサイン(手前のテーブルにはカップ麺のサンプルが名札を付けて並んでいる)

元気な中学生のみんながカップ麺をサービスしてくれている。
 昨年撮った写真を持ってきたが当人は卒業したようだ、後継者のヤングに写真を託す。
 出発する時にはみんなで声をそろえてエールを送ってくれた(感謝!涙が出そう)
ここから仙崎までが長い。でも同行の方が何人かいたので少しは気がまぎれました。
 雨が激しくなった、長門の市内繁華街に入るころは一段と雨脚が強い、あんまり楽しめなかった。

仙崎公園(往路)(142.3キロ) 17:39 到着【23時間19分】

ここが関門になっている。いつもとそれほど時間は変わらないが、天候の具合で暗くなっている。
気を取り直して鯨墓に向かおう。
荷物を置いていく選手もいたが、聞いたら勝手においていくだけ! 私たちは往復数時間のことを考えてザックを背負ったまま行くことにした。

青海島(往路)(148.6キロ) 18:46 到着【24時間26分】

食堂で九州の「うーさん」のお仲間と:私は怖い顔青海島キャンプ場の食堂で福岡の「うーさん@北九州」さんのご一行と一緒になる。
 またカレーライスを食べている私の怖い顔に比べて仏様みたいな皆さん。
(写真提供:うーさん@北九州さん)

鯨墓(152.8キロ) 19:50 到着【25時間30分】

鯨墓でN野さんと記念写真:周りは真っ暗になった以前からお馴染みになったN野さん(エイドスタッフ)と3年ぶりに再会できた。
 嬉しい!
 思わず握手してしまった(汗臭いのにゴメンナサイ)、N野さんも3年ぶりに会ったので喜んでくれた。
 エイド前で数年ぶりの記念写真をお願いする。
上郷駅からズーとご一緒だったK野さんとここでお別れする。ぜひ顎の傷に負けないで完踏してください。この後宗頭までズーート一人旅。

青海島(復路)(157.0キロ) 到着時間不明 休憩なし

仙崎公園(復路)(163.3キロ) 21:32 到着【27時間12分】

ここはチェックのみで素通りする。
向かい側のコンビニで缶ビールとプリンを買った。これが絶妙なおつまみ??です。
 宗頭に向かうがこの頃より雨がひどくなってきた。ビニール合羽では間に合わない! 三隅の街中も人影もない。風も強くなってきた、足元は川のようだ。
 合羽のフードを顔の前にかき寄せてひたすら前に進むが、気持ちがなえてしまった。
このときの気持ちは「宗頭で警報発令・大会打ち切り!」こんな事を想像(希望していた)、前後には誰も居ない、ただ一人土砂降りの三隅の街中から宗頭に向かって歩を進める。
やっと国道に出た、ここのコンビニにで簡単な食べ物を補給した。これが良かったのだろう、空腹だと気持ちまで寂しくなってくる。
 店内に選手が一人! 一緒に行きませんか! 声を掛けたが乗ってこなかった。
 またまた嵐の中に一人旅・・・
コンビニを過ぎてからあまりの雨脚の強さに我慢できずに今回初めて合羽のズボンを穿くことにした。建物の陰にうずくまって履く(足が痛くて立っているのが辛いのだ)。
 それにしてもすごい雨だ。ここから宗頭まで約5キロ、つらいなー!
やがて前方にゆっくり走っている女性選手らしき後姿が見えてきた、久しぶりに人影。追いついた時に声を掛けた、しばらく併走してお互いに元気付ける。
 相手は私の事を知っているようだ、「私も伴走しているんですよ!」ってお話。
 佐世保のN沢さんを急遽伴走したとの事、N沢さんは東京の方だったが、現在は佐世保に住んでいる。私の20年の伴走暦の中でも一番お付き合いが古い方だ。
 お礼を言いながらお話を続けるといつもは倉敷で伴走しているとの事、「そのかたはS田さんですか?」 あてずっぽうに聞いたら「あたりー!」
 こんなことで嵐の中だったが急に親近感が沸いてくる、元気をもらった。

宗頭文化センター(174.9キロ) 23:40ごろ 到着【29時間20分】

辞めたいな! って思いながら到着した宗頭文化センターだが出発する選手がいる。
そうだ、この嵐は私だけに辛く当たっているわけじゃないのだ、みんなに平等なんだ。弱気になった自分が恥ずかしくなった。
いつもの酒屋さんで缶ビールを仕入れて文化センターに上がりこむ。早速着替えとおにぎりと味噌汁の食事。
 着替え後に早々に出発することにした、長居は無用! 落ち着くほどに出発がいやになるだろう。
宗頭(4日 0:35発)

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