2003年・山口100萩往還マラニック 完踏記(3)

2003年5月2日〜4日

往還道の山道を走る選手の遠景

9回連続の完踏です(46時間22分56秒)
皆さまの応援に感謝します、有り難うございました


写真説明:往還道の山間部の傾斜地を走る(歩く)参加選手。
手前にはトタン屋根の小屋、中央に参加選手たちの走っている道。
のどかな風景で過酷な萩往還とは別世界のようだ。
写真提供:うめ吉さん

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宗頭(174.9キロ) 5月4日 0時05分着

到着してすぐに「0時30分には出ましょうね!」と皆さんに言ったのだが、それぞれ着替えなどされて、結局出発は0時50分。
まあ、この時間なら何とかなるかな??
実は鯨墓からはだいぶ挽回しているんです、この調子で進めば全員完踏も間違いないんですが。
宗頭を出発時に3人の方が「ここで辞めます!」との事、せっかくここまで一緒に頑張ったのに残念です。
やっぱりこの公民館は周りが辞めた方ばかりなので、一番のリタイヤ誘惑ポイントだ。

でも、我々は残りの人たちと完踏を目指す、ここで辞めるわけにはいかない。
でも、宗頭で一睡もしないのはチョット眠くなるかな?

案の定、鎖峠から萩市内に向かう下り坂で猛烈に眠くなってきた、一緒に走っている岡山のS藤さんも眠いらしい?
私のザックに掴まって、走りながら眠っている。
私も眠くて・眠くて。
道路の反対側にある工事用の点滅ライトをランナーが座っているザックの点滅灯と勘違い。
「あそこにランナーが座っているから、自販機が有るはずだ!」と道路の反対側に行くと、そこはただのガードレール。
そろそろ幻覚? やっと本物の自販機を見つけてコーヒーを飲む。
さっき走りながら寝ていたS藤さんは路肩の縁石に座ってコックリ・コックリ。

さあ、時間がもったいないから萩市内まで走ろう!

三見駅(187.1キロ) 5月4日 3時25分着

国道から鋭角に降りた三見の部落を抜けて三見駅に向かう。
途中にバイパスが出来ていて、道路標識は左に「三見駅」、だけど一番の近道は右に行く三見川沿いの直進です。
三見駅に3時25分に到着。
このペースで走ってくれれば完踏は間違いない、この頃は6人ほどの集団です。 

玉江駅(193.9キロ) 到着時間不明

菊ヶ浜をひた走る選手毎年の事だが、三見駅からは真っ暗闇の中を走る。
でも、その暗闇の中に一人ポツンとエイドを開いてくれているボランティアさんが毎年いる。
「いつも有り難うございまーす」
やっと薄明るくなる頃に玉江駅に到着、今年もエイドを開いてくれていました。有り難うございます。
今年はここから140キロの選手と同じコースになりました、ブルーのナンバーカードの選手と同行しますがみんな元気だ。
(写真説明:萩城跡を抜けて笠山に向かう途中の菊ヶ浜の海岸をひた走る選手の姿、選手の左には砂浜と海、その向こうには島影)
写真提供:うめ吉さん


笠山(204.4キロ) 6時50分着

笠山山頂での同行者全員の記念写真(6名)萩城跡を左に見ながら一路萩市内の北端、笠山と虎ヶ崎に向かうが、そろそろ疲れと足の痛みで皆さん大変そうだ。
でも、ここで手を抜くわけにはいかないんです、最後の往還道が待っています。

やっとの思いで急坂を登り切って笠山のチェックポイントに到着。
(写真説明:笠山の山頂にある広場のチェックポイントで同行の全員と記念写真、全員で6名)
広場中央に一本だけある木にチェックの標識がある。

虎ヶ崎(207.1キロ) 7時18分着

椿の館の写真虎ヶ崎の椿の館で食事、昨年は豪雨でここを出発するのをためらったが、今年は最高の天気。
ここで、カレーライスと缶ビール! 美味しかった。でもこのカレーが後々まで影響があった。
ここで、「マイペースで先に行きます!」、「後からマイペースで行きます!」など、めいめいに進む選手が出てきた。
後は明るいし、他のコースの選手もいるので道に迷う心配は少ない、皆さんガンバってゴールして下さい。
(写真説明:虎ヶ崎にある椿の館、食堂ですが、トップ通過は前日の夕方、ラストは翌日の昼ごろ)
写真提供:うめ吉さん


東光寺(215.3キロ) 9時15分着

東光寺前の最後のチェックポイントで記念写真やっと最後のチェックポイント、ここまで来ると後は35キロ、最後の萩往還道の難所を控えている。
(写真説明:東光寺山門前の最後のチェックポイントで同行のS藤選手と記念写真、後ろに東光寺山門)

往還道

萩市内を抜けて「道の駅往還道公園」に到着、さあここから山道だぞ!。
エイドで小野実行委員長の奥様から美味しいラッキョウの漬け物、リンゴ酢など沢山のサービスが有りました。
明木市エイドの写真明木市(あきらぎいち)のエイドに到着、時間は記憶なし。
ここのエイドは道の駅?、新装開店で真新しい
写真説明:真新しい関所のような門構えの中に蔵づくりの建物がある明木市(あきらぎいち)エイド

写真提供:うめ吉さん
佐々並エイド(235.6キロ) 13時40分着
佐々並エイドのテント名物の豆腐が美味しい、今年もいただくことが出来ました。
写真説明:ブルーのテントでこじんまりしたエイド、名物の豆腐(冷や奴)が美味しい

写真提供:うめ吉さん
いよいよ板堂峠(いたどうとうげ)に向かうアップダウン連続、途中に「首切れ地蔵」の史跡を過ぎると後は板堂峠までもうすぐ。
でも、炎天下の急坂が延々と続く往還道は辛い・辛い。
やっとの思いで夏木原キャンプ場に到着、茶店のおばちゃんはいつものように元気に接待してくれたが、今年は大福は品切れ。
残念でした。

さあ、あと1キロで全コースで最高峰の板堂峠に到着する、後は下りだけだ。
でもこの1キロの登りがキツイ!

やっと下り坂になるが、この下りが中途半端では無い。石畳で苔むして滑りそう。
やがて、六軒茶屋後の東屋を通過する、ここのお花畑はひっそり人知れず咲いている、往還道に相応しい存在。

天花畑(てんげはた)のお花畑を通るとすぐに舗装道路、あとは4キロ弱でゴール出来る。
一の坂ダムを右に見て今年も完踏直前。
瑠璃光寺(るりこうじ)の山門前の直線に入ると、すでに到着した選手、応援の人、お店の人、沢山の人たちが「お帰りなさーーい!」
東光寺のゴール写真あぁー、今年も帰って来ることができました。

写真説明:瑠璃光寺の五重塔をバックにゴール!時計は16時間32分57秒、でも実タイムは46時間22分58秒です。
写真提供:鮎川さん(西寺エイドリーダー)


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