2003年・山口100萩往還マラニック 完踏記(1)

2003年5月2日〜4日

往還道:石垣に座って休む歩けの選手達

9回連続の完踏です(46時間22分56秒)
皆さまの応援に感謝します、有り難うございました。


(写真説明:往還道の石畳で石垣に腰を下ろして歓談する参加者と、ピンクゼッケンのウォークの部参加者)
のんびりした風景
写真提供:うめ吉さん

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大会前日(5月1日)

 山口に午後到着、さっそく本部の有る瑠璃光寺に向かう。 受付後に大会本部の仮事務所にお邪魔すると「さかぼんさん」、「伊藤さん」のお馴染みスタッフに1年ぶりに会うことが出来た。 小野実行委員長のお顔も見えたのでご挨拶。 ところが「今日はこれから西阪本に用事が有るので、セミナーを仕切ってくれ!」おっと、チョット荷が重いです。
 夕刻18時に宿泊している惣野旅館の一角で行うようだが旅館のご主人も、セミナー参加者もだれもセミナーのことを知らない。 萩往還らしいアバウトな運営だ。
 セミナーは18時をチョット過ぎてから始まり、常連の渡辺さん、3回優勝の森下さんの後を受けて私も30分ほどお話しさせていただいた。
 テーマは「萩往還完踏に向けて!」、どうしたら完踏出来るかを判りやすく話したつもりだが、今回の参加選手300名の内、多数が初参加との事。セミナーに参加している参加未経験のランナーに判ってもらえたかな? とにかくこのコースのハードさは体験したこと無いと実感出来ないだろう。
 セミナー終了後、2年前からお邪魔している隣の焼鳥屋さんに雲峰師匠と向かう。 絆峰の峰号をいただいているので私にとってはお師匠様。
  焼鳥屋さんのご夫婦も1年ぶりの来訪を歓待してくれた。

当日(2日)

昨夜の余韻が残っている(二日酔い)が以外と早起きして、朝食の後大会の準備に入る。
今回は何だかいまいち準備に身が入らない、荷物を入れたり出したり・・
時間が経つと荷物の増えるので適当に止めることにした。
今回の最大課題はシューズと体調。
シューズはだいぶ前に履いていた普通のランニングシューズ、超ウルトラには小さすぎると思うし、古いのでクッションも無い。
捨てようかと思ったのだが、最後のお役目と今回一緒に走ることにした。

説明会(武道館)

武道館での説明会の後、記念写真UMMLerさんはじめアチコチでお馴染みのランナーが三々五々集まってくる。
説明会の後記念写真。
(写真説明:武道館の説明会の後、UMMLerさんと記念写真、総勢三十名近いかな?中央にUMML旗、後ろに大会旗)

大会直前

スタート地点に向かう途中で食堂に入り最後の食事をとる。
と言っても消化の良いように肉うどんだ。
お店の方にスタートの時に応援してね! とお願いしたら、目立たないとダメよ!と逆襲(^○^)

スタート地点

すでに沢山のランナーが集まっている。
知り合いも沢山いるがウェーブスタートゲートにすでに入っている方も多い。
50人ずつ5分毎のウェーブスタート、私は知り合いと第3ウェーブに入ることにした。

いよいよスタート

上郷エイドのの写真

5月2日、18時10分、第3ウェーブでスタート。
今日の昼間から夏を思わせる天候で、夕方になってもまだ暑いが、着替えが面倒くさいのでロングのTシャツとロングタイツで走る。
まわりが早いのでペースが掴みづらいが、上郷駅(13.4キロ)でスタート後1時間30分、昨年より3分遅れだからいいペースだ。
ここのエイドには過去の女子優勝S田さんもお手伝いに来てくれている。
国道を渡っていよいよ秋吉自転車道の暗闇に入る。
今日は新月で月明かりが無い漆黒の暗闇だがきっと星がきれいに見えるだろう?
楽しみに走る。
(写真説明:上郷駅エイドの写真、地下道の横断歩道前で開設してくれている)写真提供:うめ吉さん

西寺交差点(43.9キロ) 23時35分着

西寺エイドの記念写真5時間36分の昨年より11分早く到着。
毎年元気なヤング達との楽しい交流が楽しみ、到着してすぐに「おじさんの事わかるかー?」
「覚えているよー!」、「じゃ私のこと覚えているー?」、隣からも「私のことは?」・・・ 
混雑しているエイドの合間に記念写真! リーダーのA川さんも「俺もいれてくれーー」
一緒に記念撮影。
隣のコンビニは300人もの参加選手のためトイレが長蛇の列、こんな事初めてだ。
リーダーのA川さんから「去年の写真ですよ!」と記念写真をいただいた。
写真説明:西寺エイドでヤング達といつもの記念写真、Vサインでみんな揃って!
子供さんを抱いた方も入れて、10人ほどで写真に入ってくれた。
さあ、これからいよいよアップダウンの連続だ、気持を引き締めて暗闇に向かう。
でも、その前に国道を信号待ち。でもいくら待っても信号が変わらない、よく見たら押しボタン信号。
おい! しっかりしろよ>自分に

この付近は数人の集団になってきた。
ほとんどが掲示板でカキコしていただいた皆さま。お客様なので(笑)丁重にご一緒させていただく。

まわりの暗闇で皆さん眠そう、もちろん私も眠い。
いっちょ眠気覚ましに!と、「しりとり」を始める。これで皆さんペースダウンを逃れる事が出来たようだ。

豊田湖に近づくと右折に備えて右に移動、右折ポイントの手前にチョットした近道がある、よっしゃ!
豊田湖(57.4キロ)に7時間30分で昨年比で14分早い。

豊田湖(57.4キロ) 1時40分着

豊田湖山本ボートのエイド内部写真豊田湖・山本ボートに到着。
食事はうどんとおにぎり、でもそろそろご飯粒がのどを通らなくなってきた。
(写真説明:エイドの食堂の中、天井から鯉のぼりが沢山ぶら下がっている、疲れて寝ている選手も)
豊田湖で食事後早々にスタート、俵山温泉(66キロ)の先に新道が出来ていて先行ランナーも分岐点で行き先が判らず道を探している。
私もちょっと迷うが、「うぅーーん」記憶通り古い・狭い道を進む。
やがて新道が合流してきた、新道のほうがアップダウンも無く走りやすかったようだが、それは結果論。

砂利ヶ垰を越えると一路日本海へ下り。

大坊ダム(75.8キロ) 4時45分着

大坊ダムエイドで由佳ちゃんとの記念写真ハセガワさんが待っていてくれるかな?、遅いから寝たかな?、帰ったかな?
なんて心配しながらエイドに到着すると、いたいた!
ちょっとお姉さんになった由佳ちゃんが到着選手の時間と順位を記録してくれている。
「クニだよー!」って言ったら「おぉー!」って握手してくれた。
忙しい中をお話が出来てとっても嬉しかった、記念写真まで撮ってもらった。
このエイドを終わったら、明日はお父さんと一緒に35キロのウォークに参加するとのこと、明け方まで有り難うございます。
大坊エイドのメニューは、暖かい豚汁が美味しかったです、試作までして選手の皆さんに美味しく食べてもらおうと苦労されたそうです。
あんまり長居出来ないのでそうそうに由佳ちゃんとお別れ、コースで会えるかな?

(写真説明:由佳ちゃんとエイドのテント前で記念写真、由佳ちゃんが看板を抱えてます)

海湧(うみわき)(86.2キロ) 6時27分着

海湧(うみわき)食堂の食事写真日本海にやっとたどり着いて夜明け、エイドの海湧まで以外とながーーい。
いつものお粥さんを美味しくいただく。
途中から前後して走っている九州のドクターランナーとお仲間ともほぼ同じ時刻に到着。
ドクターも昨年からコースガイドを読んでいただいているお客様!
さあ、お食事の後は初めてのチェックポイント俵島に向かう。

俵島に向かう途中でも抜いていく応援車両が窓を開けて、何か印刷物を見せながら「コースガイド読んでいますよ!」結構愛読していただいているようです(笑)
(写真説明:海湧(うみわき)食堂のお粥とみそ汁、グラタン(かにの殻に入っている。ここのお粥は美味しい)

俵島(93.7キロ) 8時40分着

俵島チェックポイント前の簡易エイドでおばちゃんと記念写真俵島で初めてチェックシートにパンチを押すことが出来ました。
14時間30分で昨年より9分早く到着。
でも、この後の地獄が判らなかった。
ここに到着するまでのアップダウンはそろそろ暑くなってきたこの時間帯にはとっても辛かったです。

次の川尻岬に向かう途中の農協でトイレを借りてアイスクリームを食べる。
近所の人が「お前達何やっているんだ?」・「えーーっと、昨日山口から来て・・・ 明日までに・・・」
「何処から来たんだ?」・「神奈川から・・」 こんな問答を毎年やってます。
(写真説明:俵島チェックポイント前のエイドでいつものおばちゃんと記念写真。軽トラックにポリタンと飴だけの簡単なエイドだが、おばちゃんの笑顔がすてき)

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