'03年 第6回 立山登山マラニック


ナンバーカード(No645)2003年9月6日(土曜日、今年も朝4時に常願寺川の河口・浜黒崎海岸(海抜0メートル)をスタートする。今年は降水確率50パーセントとか?、山の上は多分雨だろう。山頂まで行けるかな?、チョッピリ不安を抱えてのスタート。今年は雨の心配があるのでウエストバックにビニールを合羽代わりにしたものを入れた。カメラもレンズ付きフイルムでデジカメは荷物に中にしまいこんだ、荷物もバックの中にビニールで防水、バック全体もビニールで防水!、これで確実だろう?。雨対策だけはシッカリしたのだが、シッカリしていないのは練習!!で果たしてゴールできるのやら?、雨との2つの不安を抱えてのマラニックになった。

今年のナンバーカードは「645」!。メモリアルナンバーで来年は「763」から始まる。

スタート、エイ・エイ・オー!の雄叫びで浜黒崎海岸を松原実行委員長の先導で一路立山の山頂に向かって200名余りがスタートした。
常願寺川左岸の河川敷と堤防道路を交互に走る、毎年おなじみの選手と挨拶を交わしながら真っ暗な河川敷ひたすら上流に向かって走る・はしる! やがて夜が明けてきたが立山連峰は雲の中で見ることは出来ない。

岩峅寺(いわくらじ)エイド(約19キロ)に到着。たくさんのボランティアさんが選手の応援、エイドの補給にてんてこ舞いだ。いつも有り難うございます。、常願寺川を渡り「大川寺(だいせんじ)」駅前を通過する。

さあここから上り坂が始まるぞ!、早々に食べ物を補給し、気を引き締めてエイドを後にするがどうも今年も調子が出ない。急な上り坂は歩きを交えてマイペースで進む。やがて常願寺川の左岸が台風の土砂崩れで通行止めのために、早めに橋を渡って右岸の道路にでるが、このころから右ひざの痛みが出てきた。前後して走っていた「くーさん」から痛み止めを頂いて飲む!

立山駅(約36キロ)の約1キロ手前でついに雨が降り出した。すぐに土砂降りになったのであわててビニール袋を取り出して頭からかぶる。立山駅まではこのレースの数少ない下り坂だ。立山マラニックは日本一くだらない大会(登りだけの)だが、そのくだらない大会の中でもほんとに数少ない下り坂を立山駅に転がり込んだ。

エイドでは降り出した雨にボランティアさんたちが大慌て! エイドテントに雨除けをかける人、続々到着する選手に食事をサービスする人、みんな合羽を着こんでも雨に濡れている。おにぎりを一つ、梨を4切れ!両手に持てるだけ持ってコースに戻る。

常願寺川の右岸に戻るとやがて急勾配の登り坂が連続するようになる。右手には「悪城の壁」(ロッククライミングの岩場)がそびえたっているが、雨でかすんで良く見えない。

称名エイド(約43キロ)へは立山駅から約7キロ、急勾配の坂道が連続する。エイドの直前がまたまた滅茶苦茶な急坂!、でもエイドから出張応援に遠征してくれるボランティアさんの声援で歩けない! 走っている格好だけでもと思っているがなかなか走れない。エイドのボランティアさんが出張して応援に来てくれる、「もうすぐエイドですよー!」。これで休めるぞー! と一生懸命にエイドに到着した。でも昨年より10分ほど早く到着できた。ももらった痛み止めが効いたようで痛みも引いてきた。

称名滝の遠景ここから八郎坂(はちろうざか)の急な登山道を約1キロ登る、雨で足元がすべるので注意して山道を登る。
左の写真は八郎坂から見た「称名滝」(しょうみょうだき)。 折からの豪雨で滝が4本になった(写真の左端が本物の称名滝。このもう少し左にも滝が出現!。
足元の岩は滑るし、ぬかるみはあるし、注意してひたすら弘法(こうぼう)に向かう。
写真は左端に称名滝が水量を増していて、その右に普段は見えない滝が二本流れている。

八郎坂を上る八郎坂(はちろうざか)を登っていると前方からランナーらしい声が聞こえてきた。だんだん声が近づいてくる。やがてM地さんと伴走のT内さんY田さん他のランナーの集団に追いついた。青眼者でも大変な八郎坂を目の見えない彼が雨で濡れて滑る山道をひたすら前に向かって進んでいる。
写真は青の合羽を着たM地さん伴走というよりも先導しているT内さんの腰に結んだロープを掴まって八郎坂の難所を登るM地さん。

弘法(こうぼう)エイド。アルペンルートに出たところにある。ここで富山テレビのスタッフの方から「今回は室堂で打ち切りです!」との状況を聞く。
 一昨年も室堂打ち切りだったが、山頂付近は多分嵐だろう!自然が相手ではしょうがない。一番つらいのは打ち切りを宣言する実行委員長だ。
 後は室堂に何とか時間内到着を目指してひたすら進むが、霧の中から突然バスが現れてくる、ヒヤッとする。

アルペンルートを走るM本さん達弥陀ヶ原(みだがはら)エイドの手前で富山のM本さんと伴走者のクコさん、フランケンさんたちのグループに追いついた。M地さん、M本さん共に今まで追いついたことの無いスピードランナーだ、やはり今回の雨が影響しているんだろう。しばらくM本さんたちのグループに併走させていただき、先を急ぐことにした。
写真はM本さんを中心に伴走者のフランケンさんが右に、左にはステッキを手に持ったクコさんが併走している。

アルペンルートをひたすら前に・上に走り歩く。途中でスタッフ車、テレビ局の車、山小屋(雷鳥荘)の車などが声援をしながら通過して行く。霧で現在地が判らないのでとてもありがたかった。

室堂、今回のゴール地点だ。霧の中からボランティアさんの声援が聞こえてくる、まだ時間は大丈夫。やがてボランティアさんたちが道路に並んで声援してくれる箇所に到着、たぶんゴールの室堂はすぐそばなのだろうが、霧の中で見えない。でもすぐにエイド(ゴール)のスタッフが見えてきた、やっと完走!

雨の室堂ゴール後に記念写真スタッフもボランティアさんも雨に濡れて寒そうだが、到着するランナーを精一杯迎えてくれる。昨年は室堂に関門1分前に到着、それに比べれば今年は5分前に到着した、余裕だ(ほんとかな?)。
やがてM本さん、M地さんも伴走者と共に到着、みんな無事にゴールした。
ゴール後に合羽を着こんで記念写真。左から私(クニ)、福岡のN平さん、スタッフの桶屋さん、大阪のY岡さん。みんなびしょ濡れだが元気・ゲンキ!


逆光の一の越と立山山頂翌朝は昨日の嵐がうその様な好天気、まぼろしのゴール立山山頂もクッキリ見ることが出来る。
雷鳥荘から見た逆光にシルエット雷鳥荘から見た一の越と立山山頂。ほんとなら昨日はあそこがゴールだったのだ。
写真は逆光でゴーストが出ていますが、これが良い天気だと言っているような感じで、私は大好きです。

ボランティアさんと一緒に記念写真帰路にボランティアさんと一緒に記念写真
5人のボランティアさんと一緒に室堂ターミナルまでご一緒させてもらいました、途中で高山植物を写したり、30分ほどでしたが楽しいひと時。
この雰囲気が楽しくて毎年立山に参加しているんですね。

みくりが池から見た室堂ターミナル遠景みくりが池から見た室堂ターミナル遠景。
毎年みくりが池山荘の前の通るのでこのアングルははじめて見る風景。


室堂の高山植物(1)室堂の高山植物(2)室堂の高山植物(3)


室堂の高山植物(1)=オヤマリンドウ(紫色の小さな花のつぼみが上を向いて群生している)
室堂の高山植物(2)=ヤマハハコ(1・2センチの小さな白い花が10個くらいまとまって咲いているが本との花は中央の黄色い部分)
室堂の高山植物(3)=クロマメノキ(花は終わって、濃い紫色の果実が一個だけ残っていた)

今年もマラニック音頭のスタイル私も入れてもらってラインダンス


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