2002年・山口100萩往還マラニック 完踏記

2002年5月2日〜4日
A−52

8回連続の完踏です(45時間27分03秒)
皆さまの応援に感謝します、有り難うございました
完踏メダル

2002年のゴール写真
雨の中を瑠璃光寺に帰ってきました、そう言えば何年か前にも同じような写真があったな。
8年連続参加です。昨年までは7連続完踏、いつもスタッフ、ボランティアの皆さんに感謝してます。
今年は前日のウルトラセミナーで話し手を仰せつかったり、プログラムの1頁を使って私のHP「絆」の紹介をしていただいたりで
どうしても完踏しないと!   ちょっとプレッシャーでした。

瑠璃光寺

(5月2日:18時03分スタート)
初日は蒸し暑かった 走り出してすぐにシャツがびっしょり、でも夜中が寒くなると思いそのまま。
集団で山口駅付近を走るので知り合いとおしゃべりをしながらのんびりと走る、でもなんだかペースが速いよー!

上郷駅付近は昨年よりタイムが上回っている、これは注意。
この頃よりサハリマラソンに参加の女性のT選手と、伴走仲間のY選手に同行していただく。

西寺交差点

(44k/5月2日:23時39分)で毎年会っている子供達と再会!  引率のAさんも再会できた。
西寺交差点でエイドの子供達と記念写真
子供達ももう顔なじみ、「又来たよーー」なんて言いながら暖かいコーヒーをごちそうになる。
今年も昨年写した写真を持ってきた、コーヒを飲みながら来年用に記念撮影。



この頃から携帯に激励メールが続々と入ってきた。
急坂で歩いているときに返事を書く。
なんとゴールまで約30通ほどいただきました。
一人じゃないんだと とっても元気が湧いてくる(有り難うございました)

豊田湖

(57.4k)に23時40分に到着。
ところが豊田湖付近からはどんどんタイムが後退、途中から「ひょっとしてリタイヤ?」なんて考えたり。

俵山温泉

(66k)を過ぎて、砂利ヶ垰(じゃりがたお=69.8k)からの下りで眠くて眠くて! どうしようも無く眠くなった。
ザックを前に回し、歩きながら薬箱を取り出しカフェインの錠剤を飲もうと口に持って行くが、その状態のまま寝てしまった! (もちろん歩きながらだ)
前の崖にぶつかりそうになった時に気がついたが、下に落ちる崖だったらヤバイ!
思い出すとぞーーとする。

海湧食堂

(86.2k 5月3日:6時40分)で恒例のお粥さんをいただく。

大浦漁港付近での写真食堂から出発するが俵島もいつもながら長ーーいアップダウンに苦しめられる。
大浦漁港付近(96キロ)でまだ元気な私。

後ろの山が俵島(始めてのチェックポイント)
ここからがアップダウンの連続となる。

俵島

(97.3k)のチェックポイント
俵島のチェックポイント
いつもの記念写真だが今年は人物省略しました。

この後も写真を写すつもりだったのですが、悪天候のため
カメラを濡らさないようにしっかり仕舞っておくのが精一杯。

川尻岬

(107.2k)に着いたら約1時間遅れ(昨年より)
駐車場の応援車両(選手の家族)の中に私のコースガイドが印刷されてぶら下がっているのが見えた。
ホームページの愛読者がいらっしゃった、ご愛読有り難うございます。

着替えを省略し、カレーとビールのみで出発(着替えとビールの重要度はどちらか?)
おかげで30分遅れに取り戻しました。

立石観音

(117.2k)では、今年も海の岩場に登ってチェックポイントを探している選手がいた。
「おおーーい チェックポイントはこっちだヨー」

千畳敷に向かって登る登る、途中で地元の子供さんが「ガンバッテー」
もう少しで千畳敷と言う所で工事のおじさん達がちょうどお昼休み、「何処から来たんだ?」 「はーい:川崎からです」
なんだか10分ほど話し込んでしまった。

千畳敷

(124.6k)の手前から豪雨! 下り坂は川のようでカミナリも鳴って嵐(この先が思いやられる)
この頃トップ選手は宗頭で雷雨警報発令で足止めされたようだ。

西坂本エイドでは中学生のみんなが歓待してくれました。
びしょぬれのため上がらず、カップ麺を美味しくいただきました。
出発には選手一人一人にクローバーの花を手渡し、「頑張って下さいーー」
絶対にゴールまで持って走ろうと思ったのに途中で着替えて落としてしまった。
ゴメンナサイ。

この付近から仙崎、青海島(鯨墓)、宗頭がいやになるほど遠いのだが、時折抜いたり抜かれたりする選手が現れたので退屈しないで済んだ。
コンビニの自販機で缶ビール一本

仙崎T字路(往路)

(142.3k:5月3日17時08分)
途中からご一緒していただいた選手と一緒に到着

エイドで休憩中に長渕悦子(志穂美悦子)さんから携帯に電話がかかってきた「いまどこ??」
「まだ150キロの手前ですー」ここまで帰れれば完踏間違いないんですが!」
長渕悦子さんは最近マラソンにのめり込んでおられる、スタート(5月2日)にも電話をいただいて
「長:いま何処?」 「ク:まだ走ってません!」 あれあれ日にちを間違えていらっしゃる(^^)

長渕悦子さんからはレース中に何度も声援の電話をいただきました、有り難うございます。

鯨墓

(152.8k:青海島最先端/5月3日19時10分)では毎年お会いするスタッフが待っていてくれた。
今年は例年より30分遅かったので「途中で辞めたかと思ったよ!」  そんな。
彼女は毎年お会いしていたのだが、お名前も判らずでした。
今年はメールを頂いて初日の西寺交差点にも出張すると言うことでお会いできた。
鯨墓までは長いので到着出来るか判らないです。

鯨墓の復路からは一人旅、真っ暗になってしまったがしょうがない。
コースは全部判っているのでいいでしょう。
先ほどの仙崎T字路(復路)(163.3k:5月3日20時55分)に到着、
預けてあったザックをもらってさっそく宗頭に出発、すぐ前のコンビニで缶ビール一本。
ここからが正念場、すぐに真っ暗な道になって国道に出るまでが判りにくい。

三隅の町中を走っていると、居酒屋さんのお客さんが「がんばれよー」、「いっぱい飲んでいけよー」
ホントならありがたいのだが。
国道に出てもなかなか宗頭の灯りが見えない、距離は約5kだが遠いな。
走りが続かない、50歩ほど走っては歩くの繰り返し。

宗頭の公民館に入る前に隣の酒屋で缶ビールを一本買って入る(今度はロング缶を奮発する)

宗頭(むねとう)

(175k:5月3日23時30分)ではシャツと、靴下、靴だけ交換。
食事後に30分だけ横になることが出来たが、寝たのは5分ほどだろう。

出発の時(5月4日0時36分)にコースが判らない選手を4名誘導してくれと頼まれたが、走り出しても着いて来ない! 
どうやらその中の一人がリタイヤするらしい。
他の選手が通過するのを見送りながらだいぶ待ったが依然として来ないので申し訳ないが先に行かせてもらう。

真っ暗な山道を一人旅、国道の鎖峠までおよそ2キロの急坂をひたすら走って登る。
この急坂は以外と走りやすい、休憩後で元気があるからか?

国道を降りて三見駅手前で新道が開通していた、しかし道路標識の通りに行くと遠回り。
標識とは反対の旧道を最短で駅に向かう(連続参加のメリット!)

三見駅

(187.1k)を2時55分に通過、その後暗闇の道を萩城目指して進む。
真っ暗闇のなかにエイドの灯りがポツンと、知らなければ気味の悪い事だがありがたいです。
エイドで休憩中に大阪の仲間が車で応援に、「クニさーーん!」 
有り難うございます。

玉江駅

(193.9k)で眠くて眠くて! 15分だけ改札口前のシートで仮眠。
萩城跡を左に見ながら夜明けの萩市内を笠山に向かう。

また一人旅だ。
雨が激しくなってきた、辛い。
2・30歩走っては5歩あるく! の繰り返し。遠くに笠山が見えるがなかなか近くならない。

やっと笠山の入り口に到着、と思ったら福岡の選手が気持ち悪くて引き返すと言っている。
もったいない! ここまで来て。
持っていた胃薬(漢方薬)を飲んでもらって、一緒に笠山に向かう。

笠山

(204.4k:6時25分)の頂上でパンチを押した、後2ヶ所でチェックが終わる。 もう少し頑張れ。
あまりの急坂で膝の負担を減らすために後ろ向きで下っている選手もいる。

虎ヶ崎

(207.1k:5月4日6時55分)でノートチェックとパンチを押してお食事。
やっぱりビールでしょう。
なんてビールを飲んでいるうちに台風みたいな豪雨! これでは出発できない、しばらく雨宿り。
先ほどの胃薬選手が到着、気分が良くなったとの事で良かった。
雨が小降りになるのを待って出発する。
椿の原生林の不整地を行くが、靴の中に石が入って苦労する、脱いで石をとっても10メートルも行かないうちにまた入ってしまう。

最後のチェックポイント東光寺(215.3k:5月4日8時50分)でチェック済ませ後は萩往還道。
140k、70k、35kの選手達が声援を送ってくれる、毎年だがホントに嬉しいかぎりだ。

いつもの何処まで行っても延々と続く往還道!
往還道の一升谷の石畳の急な登り坂
でも、今年は雨のおかげで暑くないので少しは救われた。
写真は一升谷の石畳、立っているだけでも大変な急坂なんですが、
写真だとそれほどでもないですね。

この辺りは声援が多いので登り坂でも結構走れました。

最後の板堂峠への登りも以外と元気に走れた。
自分で掛け声をかけてひたすら走る「ファイト!」 「ファイト!」
板堂峠まで登ると後は最後の下り(約3k)、でもこの下り坂が石畳で雨で濡れてすべる、すべる。

天花畑(てんげはた)で一般道に出る、後は舗装道路を約6k走ればゴール。
もう足をくじく心配も無い、ゆっくりだが最後のラストスパート。

最後の交差点で子供さん達が無線で通過選手のナンバーを本部に連絡してくれている、「ありがとー」
この角を曲がると待ちに待った瑠璃光寺の五重塔がハッキリ見えた。
さあ、あと200メートル、選手、家族、観光客、お店の従業員など沢山の方から「おかえんなさーい」
今年も完踏出来る、最後まで諦めないで前に前に進んだおかげと、もちろん皆さんのおかげです。

子供達が100mほど手前から併走してくれたり、皆さんの声援で元気百倍。
45時間27分03秒で今年も完踏出来ました。

8年連続完踏だが、今年も途中で何度も止めようと思った。
いつもスタッフ、ボランティアの皆さんに感謝してます。

ゴール後に地元の方から「完踏記待っていますよ!」ってお声掛けいただきました。
 遅くなりましたがやっと書きました、いつものような下手な文章でゴメンナサイ。
 また来年お会いしましょうね!

家に帰って体脂肪計に乗ったら、体脂肪率8%(いつもは15%以下)。
 でも1週間経って12%ほどに戻ってきました。
 歩くと足の甲がブヨブヨ行ってましたがこれもだいぶ治りまして、浮腫みも引いてきました。


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