2000年・萩往還マラニック100完踏記 
(250キロ)
完踏賞

今年で6回目になりました、今年も萩往還(250k)を完踏させていただきました。

今年は連続タイム更新は逃しましたが(贅沢ですね)これで6年連続の完踏!
3日間にわたる長丁場のレース、いろいろなことが有りました。
人との出会い、自然との出会い、こんなすてきな事に参加できるなんて、感謝感謝!


レース前

今年も山口に来ることが出来た、直前まで母親の入退院騒動に翻弄されていたが何とか予定どおり来ることが出来た。
参加できたことを感謝したっぷり楽しむことにした。


いよいよスタート


スタート前の記念写真

スタート前のUMML参加者の記念撮影
ここにいない方もたくさんいます。


瑠璃光寺
(スタート)
大会は昨年と同じ第3ウェーブでスタート(18時10分)。
第3ウェーブのトップに立ってしまった私は我を忘れれていたのだろう、我を忘れたスピードになったようだ。
途中で抜いていった選手が「クニさん速いよ!」、一緒に走っていただいた皆さんごめんなさい。

上郷駅(13.4k)7時36分到着昨:年より1分遅れ。

下郷駐輪場(27.6k)で21時35分:3分遅れ。
京都の藤井さんグループの皆さんと一緒に走っていたが、始めのハイペースが祟ったか皆さん遅れ気味。
藤井さん申しわけありません。

西寺交差点のエイドの皆さん西寺交差点(43.9k)23時41分で6分遅れ。
ここはいつもボランティアの若人達が元気いっぱい!

藤井さんが遅れている走友会の皆さんに合流するとの事で一時お別れ。
ここからは石柱渓の暗闇と満点の星空を眺めながら単独旅。


豊田湖
(57.4k)1時42分に到着したときには昨年より12分遅れだが以外と元気。

砂利峠の最高峰を過ぎてからひたすら日本海に向かうが、眠気が襲ってくる。
走りながら何回もうとうとしていた。

大坊ダムのエイドも毎年元気印のエイド。
ここまで来ると日本海ももうすぐ、エイドにお礼を言ってひたすら日本海に向け下る。

日本海に出た。

海湧食堂(86.2k)6時00分到着:では逆に15分の余裕。
恒例のお粥をごちそうになる。
いつも足の手入れなどするのだが今年はそのままスタータト。
すぐに昨年、一昨年の覇者、阿部さんが歩いて戻ってくるのに出会った。
「どうしたの?」 「チェックカードを落としました!」

笠山のチェックポイント
俵島のチェックポイント(97.3k)8時05分:では25分の余裕。
海湧で昨年より15分速いのでペースを落としているはずが逆に速くなっている。
そういえばいつも俵島の折り返しで選手と会うが、今年はほとんど会わない。
約30分速いが他の選手はもっと速いようだ、夜の冷え込みが体を進めているのか?

川尻のエイドで8時05分:ではいつものカレーライスをいただく。
一緒に初めてのビールも。


千畳敷に向かう途中で4人組と2人組に合流。
その内のお一人は「コースガイドを読んでいます!」、他のお一人は「伴走ガイドを読んでいます!」とのこと、
ご愛読有り難うございます。
千畳の登りは私の大好きなポイントの一つ、急坂で歩くしかないので走る人とそれほど差が無い。
それと中間点なのでここからは折り返し! なんて思って元気出します。

千畳から急な下りを降りて、西坂本のエイド(ここは今年から新設)。14時40分

長門市に入ったところで自販機でビール(今日二本目)、スーパーでトイレと手袋などを購入。
(トイレは購入しません、借用しただけです)

仙崎T字路で関西周遊のチームメイトO村さんとバッタリ!、他には関西周遊のT山さんがコンクリートの通路にそのまま寝ている。
私は鯨墓に向かうのに、O村さんは宗頭に向かう。(その差20キロ)
「宗頭まで後何キロですか?」O村さん
「宗頭まであと14キロです!」ボランティアさん
「それだけ!」O村さん
あーぁー、私はまだ宗頭まで35キロも有るのに。

青海島に入ったところでNAMIさんシューさんとすれ違う、元気元気!
キャンプ場に向かってアップダウンを繰り返し薄暗くなりかけた道路を走る。
鯨墓に向かう前にキャンプ場でノートにチェックし食事を採る。
青海島先端の鯨墓(152.8k)では二人のボランティアの方が選手を待っていてくれた。

「貴方は去年も来ましたよね?」 覚えていてくれました。

薄暗くなった道をひたすら仙崎T字路に戻る途中で何人かの選手とすれ違う。
やがて織り姫さん達3人の集団が着実な足取りで走って来る、これなら完走出来そう。

薄暗くなった道をひたすら戻る途中で何人かの選手とすれ違う。
やがて織り姫さん達3人の集団が着実な足取りで走って来る、これなら完走出来そう。
やがて復路の仙崎T字路(163.3k)に近づいてたので、往路で激励電話をもらった京都の針小路さんに電話。

「163kにもうすぐです、ここまで来れば完踏出来そうです!」 
後で竹中さんは、まだ90kも有るのに完踏出来そう!と言った事が信じられないと!

とっぷり日も暮れた山陰線沿いの旧道をひたすら宗頭に向かう、
この付近から途中で一緒になった選手と、前後して走ることができて退屈せずにすんだ。(途中でビール、3本目)
何回走っても宗頭までの道は長い! 到着すると食事とお風呂が待っていると思うといっそう早く到着したくなるが、何時まで経っても町が見えてこない。

やっとの思いで宗頭(175k)に到着。(22時40分:昨年より25分遅れ)
なんとさくら道と萩往還の連チャンに毎年チャレンジされているH池さんが誘導してくれている。

宗頭の公民館に入ると知った顔ばかり!
サポートに回った佐田さん、大神田さん、選手で先着している水野さん、前田さん、羽倉さん、千葉さん・・・・
草鞋の共の京都の森塚さん、故障で急遽ボランティアに廻った竹石さん、ご主人が選手の渡辺さんの奥様等々・・
さっそくお風呂に入って汗を流し食事して、着替えして時間を見てから30分だけ横にならせてもらう。
予定では12時にスタート

宗頭
を12時13分スタート、宗頭の手前から一緒だった選手が、初めてなので一緒に行かせてください! とのことでご一緒する。
再出発前にサポートの竹内さんが記念写真を写して下さった。
千葉さん、羽倉さん、先ほどの初参加選手を交えて5人でスタート、私以外は皆さん初めてとのこと、責任重大。

鎖峠に出る頃には千葉さん、羽倉さんとの3人組になっていた。
暗闇をひたすら下って三見駅(187.1k)に到着しチェック。
この頃から再び睡魔が襲ってきた、玉江駅にやっと到着したがスタート出来ない、
3人でしばしベンチに轟沈。
2,30分だったろうか? すっきりして萩市内を抜けて笠山に向かうが、他の選手と全然すれ違わない。 
皆さんどのくらい前に通過したのか?

笠山のチェックポイント(204k)6時20分:では昨年より15分遅れ。
ここの登りも毎年苦しめられる。

虎ヶ崎エイド(207.8k)6時40分:では昨年より4分遅れで到着、
このペースなら完踏は出来そう、しかしこの先に困難が待っているとは???
萩有料道路の入り口にさしかかると対向の選手が盛大な声援を送ってくれ、坂道でも走れてしまう。

明木市(226k)10時49分:までは順調、しかしそこからが昨年の台風で道路の決壊とかで迂回させられるが、木陰のない自動車道路。
この頃から日差しが強くなり、側溝の水を帽子ですくって頭にかぶりながら必死で走り、歩く。
真剣に熱中症を心配しました。

突電携帯が鳴り出した、女子優勝のO村さんがゴールからしびれを切らして「クニさん、今どこ?」、
正座(姿勢を正して)して「ハイ、いま佐々並に向かっています」
「ゴールで待っているからね!」・・しばし恐縮!

佐々並(236k)に到着した時には精根尽き果てた感じ、お豆腐をいただいてしばし横にならせてもらう。
15分ぐらい横になったらだいぶ楽になった。
これから瑠璃光寺に向かって最後のスタート。
まだ時間はあるので完踏は間違いないが慎重に走り出す。
ナガーイ坂道を上り終え、板堂峠を越えて最後の石畳の下り坂。

もうゴールはすぐそこ!
Y子さんがお出迎え、「良かったね!」この言葉にじーーんとしました。

今年も帰ってた来ました。
瑠璃光寺の山門前にはkadoさんが応援に! カメラを渡して撮影をお願いする。
他にもすでに完踏された選手、ボランティアの方々、沢山の方が「お帰りなさ〜い!」と祝福してくれる。
女子優勝のO村さんが「クニさんおつかれさま!」 
思わず土下座して「師匠!遅くなりまして・・・」
そうだ、遊んでいないでゴールしないと!

ゴール前で土下座する私
写真の解説(左から)
こんなアホなランナーには付き合えません(かずし@越生七福神さん)
女子優勝のO村さん、クニさん疲れたでしょう!さっきの電話と大違い。
土下座して不本意な(実力を)成績をわびる私。
お前は頭が高い!、もっと詫びろ! 私を責めるH倉さん。
写真の影は冷静な写真家のkadoさん。

ゴール写真
46時間14分03秒、昨年より約2時間遅れでした。
連続タイム短縮は途絶えましたが、これで6年連続の完踏。

2月に転倒し頭を強打した後遺症で走れない、3.5kのコース延長、昼間の暑さ、夜間の寒さ等々を考えると大満足です。
おまけに師匠から生ビールをごちそうになりました。

いつも感謝していますが、改めてボランティアの皆様、スタッフの皆様、応援していただいた皆様に感謝。
長文をおつき合いいただいた皆様に感謝。

いつも御世話になっています惣野旅館の前でおばちゃんをご紹介します。
親切いっぱい、ここから萩往還に出発した選手が、また来年宿を指定して泊まります。




今回の装備他

装 備 一 覧
着 衣 CWXロングタイツ これで3年着用:今年はこれ一着で過ごしました。
UMMLTシャツ ショートスリーブ、ロングスリーブの両方を持って走りました。
ベスト ノースリーブ:夜間は助かりました
手袋 夜間の冷え込みに助かりました。途中で落としたので二回も購入しました。
シューズ アシックス:TJG703(今回は予備の準備無し)
ソックス やすい5足1000円ほどの物(毎年これです)
食 料 アミノバイタル やはりお助けマン
羊羹 いつも必携ですが、今年は持て余しました
乾燥イチジク これが一番食べやすい
雨 具 コンビニの合羽 セブンイレブンで直前に購入しましたが、なかなかの優れ物、丈夫で助かりました。
今回は雨具より、夜間の防寒着として利用しました。
その他 カメラ デジカメをもって走りましたが、ちょっと重いです。(C900Zoom)
携帯電話 仲間からの応援メッセージが励みになりました。(充電器も忘れずにね)
医薬品 ワセリン、痛み止め、眠気さまし、テーピングなど。
眠気さましは眠いときには利かず、痛み止めは眠くなる。

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