B93 角井康二
私の装備(リックの中身)
アミノバイタルプロ 5つ
胃腸薬(大田胃散)
痛み止め(バッファリン)
カッパ
ドリンクボトル
ウイダーゼリー
予備の電池
ヘッドライト
バンテリン
携帯電話
お金(3000円くらい)
大会会場まで
いつもと、同じように朝6時半に起き、7時に朝食、10時59分のひかり号に乗り新山口13時6分に着き、乗り換えで歩いていると萩往還に行く人だなーと思うジャージの人がすでに山口行きの電車の集まっていた。山口駅に13時28分に着く。すでに雨!天気予報も雨!雨の中の大会になるのだろうーと思いながら・・・。駅からは駅前付近一軒コンビ二があったけど会場の近くにもあるやろーと思いながら傘をさしながら瑠璃光寺へ向かって歩いた。(のちにこのコンビニまで買出しに)
大会会場にて
14時ごろに会場につき受付をすませ、少し説明会まで時間があるのでボランティアガイドの案内で瑠璃光寺を観光する。洞春寺に荷物を置き、説明会会場で説明を聞く、説明終了後、あたりを探すがコンビニがないのでしぶしぶ駅前まで買出しに!(夕食用におにぎり2つ、ウイダーゼリー1つ、お茶を買う)洞春寺にもどり夕食、着替え、荷物の整理をして、足に予防の為にバンテリンを塗り、アミノバイタルプロを飲み、準備OK!今回140キロを走るのは初めてで不安があったので友人に今から140キロ20時間ぐらい走るから励ましのメール頂戴と催促!返事は「雨の中、風邪にひかないように完走めざしてがんばって!」メールを催促していて完走しなければかっこわるいわなーと自分にいいきかせて、30分前スタート地点へ!しかし、行こうと思い外へ出た時に滝のような雨。すこし、やる気が・・・。10分ほど様子をみて小ぶりになったので、スタート地点に行きウェーブスタートを待つ。スタート時の服装、カッパ、長袖、ロングタイツ、リック
スタート
18時いよいよスタート。めずらしく、スタートの時は雨が霧雨程度になる。「行ってらっしゃいー」のギャラリーの声援に見送られながら瑠璃光寺の門前をはなれ防府に向かう。初参加で道をしらないこともあり、エイドが10キロ先なので無理をせず流れについていく。福祉センターで何人かが荷物をおきに行ったので順位が上がる。前が15人くらいしかいなくなり、先頭まで見える。カッパを着て走っているせいか、すでに2キロ山口駅あたりですでに暑い。カッパを防寒着がわりにカッパのボタンをはずしたり、留めたりしながら、温度調整。まだ、先は長いし、脱水症状になるのが怖いのでペースを落とす。観光がてらまわりをきょろきょろみながら、まわりのペースにあわせて走る。
しゃもじ(14キロ 19:30)
行きのしゃもじに着く、お茶を2杯もらう。ヘッドライトを装備、もうほとんど雨がやみかけなのでカッパをしまう。しゃもじを出るといきなり急な登り坂おもわず歩く。鯖山峠はおばけがでそうなくらい真っ暗でしかも火葬場へ続く、雨のせいで霧が出ているが懐中電灯のLEDモードでは光が乱反射をして見にくいので電球モードに切り換える。(懐中電灯は萩往還の為にふんぱつして買った登山用4000円のヘッドライト)峠を登りきるとまた走り出す。国道沿いにでると電池が長持ちするLEDモードに懐中電灯に切り換える。途中、歩け歩けの参加者と折り返しのランナーから声援をうけながら一路、英雲荘へ向かう。
英雲荘(22.4キロ 20:30)
英雲荘のエイドは公園みたいなところでした。ドリンクとおかしをいただく。とりあえずは一つ目のチェックポイント、やっと一つ穴があいた。順位をきたら、25人くらい通過したとのこと。このままマイペースで行こうとおもいつつ。英雲荘のエイドを出発!ちょうど走り出す人がいたので、一緒になり、4人グループで走り出す。みしらぬ者同士、気さくに話をしながら楽しくしゃもじへ向かって走った。(私がウルトラマラソンにはまった理由のひとつであり、大会ごとに知り合いをつくっていくこともまたしかり)また、鯖山峠に近づくいたので、あと、あと乳酸をためたくないので登りは歩く。
しゃもじ(30.8キロ 21:30)
峠をこえてしゃもじに着く、肉うどんといなりを注文する。少し寒かったのでうどんの汁までいただく。今回は30キロごとを目安に筋肉疲労予防の為にアミノバイタルプロを飲むこと予定していたので、飲む。トイレでさっきまで一緒に走っていた、神宮さんという人と一緒になり、一緒に山口福祉センターへ向けて出発!(これからゴールまで神宮さんと一緒に走ることに)お互い年も近いこともあり、過去の出た大会の話をしながら走りました。めずらしく、なぜか山口駅あたりまで信号にひっかからずにノンストップ。山口駅あたりからやんでいた雨がまた降り出し始めた。
山口福祉センター(43.3キロ 22:50)
山口福祉センターに到着!出て行くときには雨がやんでいますようにと祈りつつ中へ入っていく。中に入ると先についた人たちがくつろいでいた。話をしていたので輪に入ると「往還道は終始足場が悪いし、一晩中歩くか?」などと話している。(初めてなので往還道はどんなところだろうとワクワク)地元のスタッフの人が「歩くのもいいけど、熊がでるよ」というと「にちなんのおろちは大会中に熊よけの鈴くれるよ」とか「くりやまの100キロも」とまたウルトラの大会の話でもりあがる。中ではおにぎり2個とみそ汁をもらう。しゃもじで、食べたせいかあまりおなかがへっていないが、これから夜中走ることを考えて、みそ汁でおにぎり2個を流し込む。ここで、まだ疲れはいないがこれからさきのことを考えてバンテリンをぬった。ここで催促をしていた携帯電話の応援メールをみる。ちからをもらう。返事のメールに「今、フルマラソン走り終わったところ、これら100キロがんばります。」と送って山口福祉センターを出発!出ようとした時また、滝のような雨、また、カッパを着る。一人で走りだすのもいやなので誰は一緒に走りだす人を待つ。(道を知らないので)しばらくするとさっきまで一緒に走っていた彼がきたのでまた一緒に走り出す。お互い初参加で道をしらないので、交差点とか曲がり角でではあっちかな?こっちかな?と話つつとりあえずは萩はこっちという案内看板の矢印を頼りに走りだしました。また、お互いに話をして坂道は無理をせずに歩くこと。往還道の入り口に到着。暗闇の中、往還の石畳は雨のですべし、これは少し危ないかな?と思いながら、雨の音とカエルの鳴き声をききながら懐中電灯の光をたより慎重に山道を登っていく。思わず、トレイル用のシューズを履いてくればよかったかな?と少し後悔。(雨の中、暗闇、大会じゃなければこんなところはこないとこころでつぶやきながやもくもくと歩く)熊注意の看板を発見!さっきの熊がでるよの話は本当かな?と思いながらもあまり、気にせずに坂堂峠(50.1キロ 12:50頃)まではひたすら歩いた。峠を過ぎるといままでの遅れをとりもどすかのように走る。夏木原キャンプ場からさらに坂をくだったところに明かりがみえ手まねきをしているのでいってみると私設エイドをやってくれている人だった。草もちとあたたかいお茶をいただいた。「ありがとうございまし。いまから行ってきます。」というと「元気に帰っておいでや」私設エイドで人のあたたかさまでいただいような気がしました。いざ、佐々並へ(迷走のはじまり)さっきの私設エイドでトイレはありますかときくと首切り地蔵さんのところにあるからとのこと。めざして走るが道をしらない二人は往還道の看板を見るがこれは国道の方をやろうと判断し迷走する。
佐々並(58.4キロ 1:40頃)(迷走)
ここらが大変でした。雨で白線がきえていたこともあり、国道から佐々並へ入っていくところ往還道の入り口を見落とし、まっすぐ国道沿いを進む。二人で不安になりながらも、走ることに!250キロの選手とすれ違うたびに道あってるよね。と不安になりながらも確認しながら走りました。今、思うとすれ違った250キロの選手もまちがっていたことに。国道を走っているとコースの左側から140キロの選手が・・・
追いついて話はすると我々はコースをまちがえて佐々並を通過してしまっていることにきずく。その参加者に話をきくと英雲荘の折り返しは20位くらいやったのに佐々並は10位くらいとか、コースをまちがえて佐々並を通過して多いよと聞いて気分はエイド1つくらいよらなくてもいいかと一安心。さっきの私設エイドの草もちに感謝。また、往還道に入る。くだりの往還道だけど、暗闇だし、石畳が雨ですべし、また、さっきみたいにコースを間違いたくないので歩くこと!往還道をぬけると明木へむけて走る。
明木(67.7キロ 3:15頃)
コースの横からテントはあるけど人影ないので、お互い話をしてはやかったら、エイドやってないとか書いてたよな?話をしてエイドを通過することに。しばらく走ると前のランナーに追いつく。どうやら、中所橋を渡らなければいけないらしいが。その橋を渡る為の曲がり角を見落としてさがしている最中とか?こっちの二人をそんなことも知らずに走っていた。コースを知っている人がいるありがたいと思い一緒に走ることに。話を聞くと140キロは4回目の参加とか?そんな人でも雨で白線が流れているとまちがうのかと思うとこっちの二人はお調子者か?と思いつつ、また、話をしながら走っていく。そうするとさっきの明木のエイドも中まで入っていくとやっていたとか。(ここで知り合った上長者さんとここからゴールまで3人一緒に走ることに)明木から萩有料道路までの往還道を道をしらなかったらダメやなーと実感しました。
萩有料道路(73.3キロ 3:50)
萩有料道路までくると山をこえてきて萩の町のあかりが見えてくる。とりあえず、行きの往還道が終わったのでなんだか安心をする。トイレ休憩をして石彫公園へ向かって走る。玉江駅のエイドは石彫公園まで近いのでパスをする。このあたりから250キロの選手とコースが合流する。
石彫公園(79.1キロ 4:50)
石彫公園に着く。チェックシートに穴をあける。ヘッドライトをかたずける。まだ、雨が降っているので、結局、着替えはせずに終わる。ウイダーゼリーを食べる。アミノバイタルプロを飲む。バンテリンをぬる。さすがに足が疲れてきているのかきいている感じがして足がスッとする。笹山へ向かって走った。夜が明けだして海岸沿いが気持ちがいいが海の色は雨のせいで少し黒かった。夜が明けきたので250キロの選手を追い越すときに「おはようございます。お互いがんばりましょう!」と声をかけながら走っていった。このあたりから、一緒に走っている相棒が右へふらり、左へふらりとねむいとのこと。私は雨が降って顔にあたるせいか今のところ眠気はなかった。
笹山はすべて歩いて登った。
チェックシートに穴をあける。チェックポイントはあと2つ、下りは足をいためないことを注意してくだっていく。虎ヶ崎へ向かって走った。
虎ヶ崎(91.7キロ 6:45)
虎ヶ崎に着く。チェックシートに穴をあける。チェックポイントはあと1つ
知らない間に順位は10、11位になっていた。中に入ると250キロの選手でいっぱいだったので奥に行く。奥では暴睡している人も。チケットのメニューはうどん定食かカレーライスかでうどんはしゃもじで食べたからカレーライスを頼む。中にはビールを頼んでいるのんでいる人がいるのでいつもならおもわずビールと頼むところだが、ここで飲むと眠たくなると思いやめることにした。カレーライスがくるまで携帯電話の応援メールをみる。また、ちからをもらう。やっと、あと、フルマラソンが一回走ればいい距離まできたといいきかせて、途中経過の返事メールを送ってカレーライスを食べる。朝ご飯も食べたし、東光寺に向けて出発!相棒の一人はあいかわず右へふらり左へふらり、ねむたいとのこと。「コンビニ行って眠気覚ましのドリンクを買うから、さきにいって」とのこと、ここまで一緒に走っていた仲間なので「せっかくならゴールまで一緒に行きましょう」と意気投合して3人でコンビニによることに!私はのみませんでしたが眠気覚ましのドリンクはきくとのことです。
東光寺 (99.7キロ8:05)
チェックシートに最後の穴をあける。あとは山口へ帰るだけ、半分、終わって完踏した気分になる。また、去年の参加者の完踏者の最終通過時間は10時半とか?これで完踏できると確信する。少し休憩をして二人はコーヒーを飲んでいた。私は胃が悪くなるのさけて、スポーツドリンクを飲む。(このことあとで・・・)。三人でまた往還道につくと走れないから時間をかせぐ為に萩有料道路めざして走る。このあたりから35キロ、70キロの選手とお互い励ましあいながら行き違う。
萩有料道路 (107.1キロ9:00)
行きはなかったが萩有料道路の休憩所のエイドではまだ雨が降って寒いのスープを二杯いただく。いよいよ、帰りの往還道のはじまり。あいかわらず登りは歩くことに、今度は明るいので下りは石畳で雨で少しすべるが時間を稼ぐために走る。このあたりで右足の甲が少し痛くなりだす。幸いにも雨のせいであちらこちらに水溜りがあるのでアイシングがてらに水溜りに右足をつけながら走った。行きは迷いそうになった明木―萩有料道路の道は行き交う選手でまるでウソみたいだった。
明木 (110.7キロ9:30)
明木のエイドに着く。今のところは筋肉疲労はなかったが約30キロぐらいを目安に飲むことを決めていたのでアミノバイタルプロを飲み、スポーツドリンクを二杯いただく。(このことあとで・・・)明木から佐々並へ往還道はあいかわらず登りでついに歩きながら寝てました。ずっと同じような登りが続くので思わず。歩きながら、うたうた寝をしている状態で気がつけばふらと目をさまて、意識が返ってくるという状態でした。あのとき私も眠気さましのコーヒーを飲めばと思いました。また、朝、カレーライスを食べたので食べ物はいいかな?とおもっていたのですがここにきて空腹に・・・明木のエイドで少し食べればと後悔。明木から佐々並は今度は明るし、前から35キロ、70キロの選手くるので間違わず行けた。
佐々並 (120キロ11:30)
佐々並のエイドに着くとお腹すいていたのでバナナ3本、豆腐2丁をいただく。ホットレモンをいただくとお腹も膨れたせいか落ち着いた。相棒もお腹がへっていたようで隣でまけずに食べていた。落ち着いたせいかさっきまでの眠気もどこかへ消えていった。あと15キロやったーとおもいながらのもうひと山。
さあ、出発!しかし、ほとんど、坂堂峠まで登りなので歩く。帰りも私設エイドにより草もちとお茶をいただく。あんこが疲れを癒してくれる。がんばって走りやーと声援されても、手を振って、ありがとうとこたえるだけで、登り坂なので歩くことに。ゴールまでの最後のエイドであった。坂堂峠を登りきったあたりで時計を見た。13時。あとは下りだけ、よろこんだ。がんばれば20時間をきれるとよくがでてきた。往還道をぬけたところで13:30。距離と時間をみて間に合う。ラストスパート。
ゴール(134.3キロ13:50(19時間50分))
あと、瑠璃光寺まで400メートルくらいのところでゼッケンの確認!スタッフがゴールにゼッケン番号を連絡している。ついに帰ってきた。瑠璃光寺まで200メートルの曲がり角をまがったあたりから「おかえり」の声援のもと三人そろって万歳をしてゴール!ゴール後、三人でお互い、握手。「一緒に走らなかったら、20時間をきれなかったと思うし、コースも間違って走っていただろう。もしかしたら、リタイアしたいたかもなど・・・感謝、ありがとう」とお互いの完踏をよろこびあいました。また、どこかの大会で会いましょう!来年は250キロ一緒に?と約束して別れました。
(体調:足の痛みがひどくなればバッファリン、胃の調子がわるくなれば胃腸薬をのむつもりでしたが今回を必要がありませんでした。また、雨のおかげ?で体温があまりあがらなかったので脱水症状にもなりませんでした。)
ゴール後
着替えて完踏報告と応援ありがとうメールを送る。30分後ゴール地点に完踏証をもらいに行く。友人から萩往還のグッズをお土産に頼まれたので探しにいくが店はしまっているみたいだったので引き返す。来年はスタート前に買っておかなければと思いました。(なかったとメールを送ると「じゃあ来年はかってきてなと早くも催促。消耗品やし靴下を買ってきて。どうせ、140キロ完踏したから来年は250キロやろ」との返事。思わず、簡単にいうな。おまえも走れと思いつつ、そこにはすでに来年は140か250かどうしようかな?と考えている自分いた。)その帰りに瑠璃光寺の門前の売店でやっとビールにありつく。ビールを買うと裏に行きと案内される。そこではスタッフの方が魚を焼いていてくれた。「食べていき」とのこと。しばし、スタッフの方と歓談する。ビールがすすむ。思わずおかわりを買いに売店へ。しばらくすると人がふえてきたので退散する。荷物置き場にもどり、荷物をまとめて山口をあとにする。一人で参加なので宿のも取らずにトンボ帰り。帰りは帰りで大変!初参加なのでゴールの時間が読めなかったので新山口で指定席を取ろうとするが帰省ラッシュで切符はなし、しぶしぶ自由席に。ここで眠たいし、座りたいので勝負にでる。たぶん、家族ずれはたばこの煙をさけて禁煙席いくだろうと考えて喫煙席の自由席乗り場にならぶ。みごとに的中。なんとか新山口から新大阪まで座れました。また、新山口をでるとしばらくして寝てしまい、なんと新大阪の3分前に目を覚ます。これも萩往還を完踏したおかげ?と思いつつ無事家にたどり着き、運のいい有意義な長い一日(無泊二日)をすごせたと実感しました。
次の日
萩往還140キロ部ではあるが子供のように萩往還Tシャツを着てはしゃいでいつものように自分の練習コースをはしっている自分がいました。来年は250キロ行けるかなと思いながら・・・。
おしまい。
萩往還の達成感と満足感の余韻にひたりながら完踏記を書いてみました。
ボランティア、大会関係者の方々本当にありがとうございました。
自分かってな完踏記ですが、今後の参考に少しでもなれば幸いです。