第15回 山口100萩往還マラニツク大会

250Kの部
景山 亘さんの
夢のまた夢 3回連続完踏に失敗

大阪 A5 景山 亘


2003.5/2(金)5/3(土)5/4(日)

山口100萩往還マラニツク実行委員長 小野幹夫様 今年もたくさんの夢を楽しませて頂き有り難うございました。

そしてスタッフの方々ボランンティアの活躍によって全国のランナーの方々は充分に完踏された方もアクシデントによりリタイヤされた方も満足されそして他ではとても経験ができない程の感動を得られたと思います。

私は今年も世界最大と言われる難コース山口100萩往還マラニツク250Kに3年連続完踏にチャレンジしましたが前半ハイペースが影響したのか右足首に痛みがひどくなり(腱膜炎)、5/4 萩往還道の料金所(休憩所)でスタッフの方に励まされましたが限界でしたので無念のリタイヤ致しました。

走行距離222.3K、午前10時30分太陽も照りつける新緑の山道、そして140K.70Kのランナーで賑やかで、リタイヤする場所には一番良かったと思いました。

間寛平さんがちょうど70Kで走って帰ったところを見ました。

さすが人気ですね。 また152K午後7時52分に鯨墓で痛恨のチェック漏れがあったことに 虎が崎椿の館 207.1K で気がついてショックの余りここで止めようと思った。睡眠不足の上暗くて放心状態だったのでしょう。

しかし一緒に走ったベテランの鈴木邦雄さん他6人に励まされきっと本部は認めて頂けると言ってくれましたが、しかしチェック漏れは規則で完踏は認められない。それが伝統を誇る萩往還だと自分に厳しく思いました。

これも重なり力尽きてしまいました。皆さんも一度は経験されることと思います。決して完踏証が貰え無くてもゴール迄諦めず完踏する強い精神力が必要です。後28K 時間も7時間余り有り歩いても完踏できたのに今年は悔しくて泣きました。

昨年は激しい雨の中を走ってゴール出来たのに残念。また来年も有ります。リタイヤされた方は色々と反省してきっと完踏出来ます。誰でも。いつまでも夢を持ちましょう。

またスタッフの親切な方にゴール迄車で送って頂き勇気づけられました。有り難う。

私は笠山から6人のグループで4人が次々と脱落しかけたランナーを萩往還道までサポートして2人とも歓びのゴールされたことは私が完踏以上に嬉しかった。

お互いに助け会い励ましあうのが本来の姿です。マラソンはゴールする迄なにが起こるかわかりません。3年目でつい油断してしまいました。人生やり直しはききませんがマラソンは永遠に有ります。沢山の方々から応援して頂き有り難うございました。一人でも多くのランナーは是非チャレンジして下さい。

足の痛みは心地酔い痛みで苦になりませんでした。

今回は5/2午後6時スタート(瑠璃光寺)〜5/4午前10時30分萩有料道路休憩所(222.8K萩往還道に入る手前)迄のドラマを簡単にまとめました。

今年は3年目で完踏には自信が有りました。天候も3日間は快晴とのこと申し分のない条件で300人弱がスタート、前地元婦人会方のフラダンスの踊りに魅せられて各自お祭りのように名勝の瑠璃光寺前をゆっくりスタートしました。

最初のエイド「上郷」で休憩 みんなまだ元気スピードも5〜6分ペース少し早い。

いよいよここからライトをつけ夜の間 山の中を走り次のエイド下郷駐輪場(27K)今年はペースが早いせいで前後の暗闇の明かりが少ない。昨年は沢山の明かりが蛍のようでした。やはりこの心配が後に結果が出て来るとは思いませんでした。

秋吉自転車道に入る頃は午後9時頃空の星がとてもきれいに輝きカエルの鳴き声が耳に響く。

西寺交差点(43K)午後11時頃と思う。エイドで休憩。少し飛ばし過ぎてラマの始まりで次の豊田湖山本ボート石切亭に向かう。ここから山に入り登りがきつくなる。ハイペースで来たため空腹で力が出ない。前後誰もいなくなるし不安になり始める。途中カロリーメートを貰って空腹を満たし暫く元気が出て来た。

54K過ぎで百合野を右折するところ直進して最初のミスをして6K過ぎで車が近づいて道を間違ったことを知らせてくれた。後からきた1人も同じく引き返しまた2−3人も間違えたなかに新田さん(練成会)もおり声でわかった。そしてお互いに意気投合して完踏を誓う。

やはり夜の道は暗いし迷うと怖い。往復10K余り時間にして1時間遅れて豊田湖山本ボート石切亭に1時頃入る。57.4K空腹でとても美味しかった。沢山のランナーで賑やかでした。とにかく寒い。充分に休憩して次の俵山温泉(66K)へ向かう。前後に人影が無い。俵山温泉では私の女神 沖村夫妻がボランテァで勇気づけてくれ嬉しい。

景山さん みんな1時間前に行ったよ。遅かったね。と言われて実は道間違えたから。

しかしこれから下りだしもう間違うところは無いし二人ですから心強い。

長い山道の下り坂で足も軽い。

大坊ダム75.8Kでは5時頃で明るくなった。

空腹に豚汁がとても美味しかった。

エイドはランナーにとってとても楽しみでスタッフの方に勇気づけられます。

昨年は暗くて風がとてもきつかった。

だんだんと民家が増えてすっかり明るくなり青々とした油谷湾が見えてきた。

小田海湧食堂に午前7時頃着いた。(86,2K)

既に食堂は満員で賑やかでした。

おかゆが空き腹にとても美味しい。

ここで昨年完踏にお世話になった神奈川の8回連続の鈴木さん、芝原さんとお互いに食事しながら再会を歓びました。

また沖村夫妻に大分タイムを短縮しているよ。昨年は6時30分着で30分遅れただけだとホットしました。

(一昨年は8時頃)みんなに勇気づけられ7時30分に次の俵島97.3Kに向かう。

足はまだ大丈夫朝はすがすがしい空気を吸ってきれいな油谷湾沿いを歩く。美味しいものを腹いっぱい食べたせいで新田さんと話しがはずむ。

空も雲一つない快晴で気温も上昇してきた。これは水分が不可欠で常に補充していく。

最初のチェックポイント俵島に8時45分(97.3K)について休憩する。

ここは折り返し早いランナーとすれ違いお互いに挨拶(軽く手を上げ)して友情を深める。

そして地元の親切なおふくろさんが冷たい水を給水して頂く。嬉しい。(毎年)

これから海岸沿いに引き返し次のチェックポイント川尻岬、沖田食堂に向かう。

沢山のランナーが書いのでかなり疲れているようだ。農協スーパーに入り新田さんと冷たいアイスクリーム、トマト.イチゴなど腹いっぱい食べて元気をつける。

長い登り坂を あざみ、しょうじょうばかまなどきれいな山野草をみて心がやすらぐ。

10時39分に川尻岬に着く。沖村夫妻に 早かったね と勇気づけられた。ここで預けた荷物をとり鈴木さんはみんなでど一ルを飲みながら話しが尽きない。リュックから大きめのポセットに切替シューズも履き替える。そして暑い中次の立石観音に向かう。

しかしここを過ぎた地点から新田さんが前日の夜勤の疲れがでてくる。川尻漁港手前でついに新田さん仮眠のためいよいよまた1人旅になる。立石観音の素晴らしい景色をカメラにおさめチェックする。(117.2K)12時45分

ランナーの方と話して次の最難関千畳敷330M向かう。

暑い。

長い登り坂、昨年は3人で大雨の中登ったのに今年は色々とドラマがありました。

完踏には自信があった。頂上についたのは2時頃だつたろうか。

今年はゴールデンウイークでレストランは満員で食事はとてもとれなかった。

暫く休憩して千畳敷(124.6K)をかけっておりる。これが失敗の一つで右足首を痛める。

西坂本で地元の女子学生にドンペイをしてもらい美味しかった。

ここから鈴木さんと一緒に走ることにしました。次の最大目標 青梅島の鯨基に向かう。

集団が8人位いました。もう一人でなく心強い。夕方6時頃迄には仙崎につかなければと頭に浮かぶ。

しかしベテランの鈴木さんは時計とケイタイで機械のように走る。途中脱落しかけたランナーを吸収して賑やかな集団になる。

看いのでと汗をかても長く感じ足も時たまひきつり不安になる。アミノパイタル3600をのみピンチを避けることが出来た。やはり常備して良かった。

青梅大橋に午後6時30分位に到着。予定より30分遅れで鯨墓からここへ9時に帰るのは無理かと思った。

昨年は往復3時間で帰ったが、今年は右足が骨折のような痛みでとてもそんなに走れない。

静ヶ浦キャンプ場(148.6)付近で竹下さん矢谷君にあう。二人とも元気そうでお互いに声をかけ合い嬉しかった。

だんだんと暗くなりライトを付ける。長いアップダンの国道をただひたすらに走る。

7時52分鯨墓(152.8K)に到着。

ここで私は信じられない一番大切なチェック漏れをしていました。

暗いのと集団だったので順番のうちに他の方に気をとられていました。

やはり疲れていたのでしょう。

いよいよ折り返して仙崎から宗頭文化センターに12時過ぎに着かなければと昨年の経験で頭に浄かぶ。

ライトを付けたランナーが後から後から走り抜けて行く。こちらは集団ですから道の心配は無く安心して走れました。

夜は地理に詳しく1人旅に慣れていないととても完踏は無理です。

自分の力50% 人の力50% と説明会で小野会長が言っていました。私でも3回目でもやはり不安はつきものです。

青梅島大橋のコンビニで一息つく。暗くなりランナーの姿も俄然少ない。

殆どここでリタイヤでしょう。午後9時30分過ぎと思う。

これから仙崎から宗頭文化センターへ急ぐ。

しかし疲れで11Kの距離がとても長く感じる。夜の国道をファイト 一二 三四 と交互にかけ声で眠気をさましみんな元気が出て来る。

10人の集団は無事12時30分頃宗頭センター(174.9K)着く。

中に入るとみんな暖かく迎えてくれる。

生き返る。

食事も喉を通らず暫く放心状態。

同僚の芝原さんが色々と世話をして頂き嬉しい。

彼は千畳敷の下 西坂本でリタイヤされたそうです。昨年は萩往還道を一緒に雨の中を走った戦友でした。

ここで右足首が痛くリタイヤをと思いましたがスタッフの方や鈴木さんがここで足が痛く無いのは異常で誰でも足が痛いのが普通です。と勇気づけられ芝原さんに寒いから手袋をして行きなさい。と言って暖かい手袋を借りてまた寒い夜の萩へとみんな(8人)で1時頃出発した。

鎖峠は長い下り坂を足の痛みを耐えながら黙々と歩いたり走ったりしてやっと民家の三見駅に3時頃だったかなー。(187・1K)

休憩して無人の駅でしたが1人スタッフのかたが見えて色々と話が弾み早い人はもうゴールして(28時間50分)寝ているとの事でした。これから峠をこして萩湾にでて萩城過ぎの玉江駅に向かう。

もう漁師の船の明かりが見えて足もみんな調子が戻ったようで、8人の集団は相変わらず鈴木さんを中心に走った。

昨年は雨の中を鈴木さんと玉江迄サポートして頂いて完踏出来た。玉江の駅に5時30分頃(193.9K)着く。既に明るくなり肌寒い。ここで長袖から半袖に着替えた。休憩して6時に出発。寒さのために眠気は吹っ飛びました。いよいよこれから笠山へ向けて調子良くスタートする。

暫く行くと前川君(140K)が追いっいてきてまたまた再会で嬉しい。

今年から140Kはコースが代わり笠山、虎ケ崎になったそうです。

萩市内を通り抜け10K程で笠山に着く。笠山は112Mの高さですが足に来ているときはきつい坂に見える。そしてチェックを済ませまた下りはきつく虎ケ崎.食堂で(207・1K)みんな食事をしているときに 鯨墓のチェック漏れが完踏をスローガンにしてがんばって来たのに一瞬ショックで目の前が暗くなりました。

今から引き返すことは不可能で中止するかみんなと相談して取りあえず最後迄行こう。そして一緒に行動を共にした鈴木さん他8人、本部に話しをして言うだけ言ったらどうですか。

この意見に淡い望みを抱いて走り続け東光寺(215.3K)午前9時過ぎに大阪の不動さんは子供と約束しているのでどうしても完踏したい。神奈川の佐藤さんもまだ完踏出来ますか。よ−し絶対この時間では完踏出来る。私は11時でも完踏したことがあると言ってさあ−行こうとかけ声掛けて萩往還道に向かい私は料金所で無念のリタイヤをしました。

でも二人は往還道に入り元気良く行きゴールで会った時は本当に良いことをしたと自分の完踏以上に嬉しかった。

クラブの毛利.竹下.矢谷さんみんな良いタイムで完踏されました。 

−完−


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