盲人マラソン・伴走ガイド

最終更新日 2003,10,18

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(新)伴走ガイド(PDF、テキスト)はこちらから(2.3版に更新
内容の修正・変更などご遠慮ください(希望・感想などご連絡いただけると幸いです)

伴走FAQを作りました、疑問質問何でもどうぞ!


視覚障害者のランニングを手助けしようと思われた貴方、興味を持たれた貴方、
その勇気とお気持ちに感謝いたします。


視覚障害者の方がランニングを行うときには一般的に伴走者と呼ばれるガイドが必要です。
伴走者は障害者ランナーの安全を確保して快適に走れるよう、
また実力を充分に引き出せるように伴走しなくてはなりません。

この伴走ガイドが,これから伴走をしていただける方に少しでも参考になれば幸いです。


視覚障害についてもっと知って!
一般に盲人(視覚障害者)と言うと、視力が完全に失い暗黒の世界に生活していると誤解している方が多いのですが、
視力検査に使用するランドル環(Cの字をしたチャート)による検査では視力1.0以上の視覚障害者の方も約0.6%います(1985年つくば大学調査)
視覚障害とは何でしょうか、もっと知りたい方はこちらへ
クラス分けについて
見え方により成績が影響を受けるため、見え方の認知の度合いによりクラス分けを行っています。
国内クラス分け、国際クラス分けで差異が有ります。詳細はこちらへ
競技規則について
一般のロードレース(マラソン大会)に参加するときは安全が第一ですが、
競技会などに参加する場合は競技規則を守る必要があります。
全国身体障害者スポーツ大会競技規則盲人マラソン競技規則から視覚障害者のマラソンに必要なことを抜粋しました。


伴走ガイド

1.はじめに
初めて伴走をする方は視覚障害者ランナーに何を伝えたら良いのか、何をしてあげたら良いかが解らないかと思います。
コースの誘導、危険と思われる事を知らせる、周囲の状況を伝えるなど、視覚障害者ランナーが必要とする事を伝えて下さい。
これは視覚障害の程度、相手の性格、コースの状況、周囲の状況などでも違ってきます。
相手が何をしてもらいたいかをよく話し合って下さい。

まず初めに、自分が目をつぶって,または目隠しをして誰かに伴走してもらって下さい。
足下の状態、ぶつかるのでは無いか?、などなど少しだけですが視覚障害者ランナーの気持ちが解ると思います。
その不安を、今度は貴方が取り除いてあげる役目です。
2.伴走の方法
約1メートルのロープを輪にしたものを使用し、お互いにその一端を握り走ります。
弱視の方はロープを使用せずに併走して言葉でガイドする場合もあります。

どちら側を走るのか?
障害者ランナーの指示によりますが、伴走者が左側を走る方が多いようです。
3.ロープの握り方
軽く手で握るようにして下さい。
慣れてきたら、おのおの個性が出て来るでしょう。

ロープを弛ませる方、ピーンと張る方、
皆さん個性がありますので相談して決めて下さい。
伴走写真(ロープの手は軽く
ロープの長さは周囲の状況で調整して下さい。
一般には混雑していたり、危険がありそうな場所ではロープをたぐり短くします。
それだけで視覚障害者の方は周囲が普通の状況で無いことを感じ取れます。
伴走写真(危ない場所ではロープを短く)
段差があったり、大会等で特に混雑しているときには、肘などをつかんでもらった方が安全でしょう。
特に狭いところ、危険な所などでは背中に掴まってもらい一列で進と良いでしょう。
この方法は山などで視覚障害者の方をエスコートするときにも有効です。
伴走写真(危ない場所ではひじを持ってもらう)
4.伴走者の位置
真横か、わずかに下がった位置で走ります。
前に出て引っ張ったりすると、腕が振れなくなります。

狭い所、危険な所などでは伴走者が前に出ましょう。(ロードの場合)
後ろから押すことは大変危険です。
肘または肩などにつかまってもらうと良いでしょう。
5.手の振りについて
ロープを持った手を振らずに走っている方が多く見られます。
障害者ランナーも、伴走者も普段のランニングと同じに手を振りましょう。

一般に伴走者はランナーより走力が上なので、手を振らなくても影響が少ないのですが、
全力で走る障害者ランナーはとても辛くなります。

そのためには手の振りを合わせなくてはなりませんが、手だけ合わせるとすぐにタイミングがずれます。
運動会の「二人三脚」を思い出して下さい。まず足を合わせることです。手は自然に合ってきます。

写真の足に注目して下さい。

手を振らないランニングは選手伴走者ともに苦しいですよ。
伴走写真(手を合わせて、足を合わせて)
足の振り、手の振りを
合わせて下さい。
6.相手に合わせて下さい
手の振りを大きくしすぎたり、前に出て引っ張るような事は避けて下さい。
そのために手が引っ張られて大変疲れます。
常に視覚障害者ランナーの状態を観察し、相手に合わせるように注意して下さい。
7.コースの指示について
コースの障害、段差(登り、下り),上り坂、下り坂、曲がり角などは早めに
(10メートル位手前)で予告して下さい。

例、”10メートル先45度右カーブ” 簡単明瞭に知らせて下さい。

時計の文字盤にたとえて、”2時の方向”でもいいでしょう。
ただし慣れていないと,とっさの時にあわてます。
この方法は一般的なエスコートに有効です、例えば食事の時などに6時の位置にお箸があります、
12時にサラダがあります、などなど・・・
8.安全のために
狭い場所や、危険な所は充分にスピードを落として、ロープをたぐるなどしてください。

車が来たり、子供の声がしたときなどは障害者ランナーは不安になります。
伴走者がその危険を認知していることを知らせて下さい。(車が来ますが,このままで安全です)
9.楽しく走りましょう
余裕が出来てきたら、周囲の状況、風景、など何でもいいですから知らせて下さい。
大会などでは、沿道の応援者の様子など知らせてもらうとがんばれます。
伴走写真(応援風景)
10.そのほかの注意点など
1.頭上に注意
  足元は注意していても、木の枝などの頭上がお留守にながちです。
2.段差の注意は登り下りも知らせて下さい。
  段差! と言っても「登り」の段差、「下り」の段差を言わない方がいます。
3.坂道の始めと終わり
  坂道の始めと終わりは特に注意して下さい、
  急坂の始まりはつまずいて転びます。
  逆に坂のお終いは足が空を切って転びます。
4.ロードを走るときは周囲の状況も知らせて下さい。
  特に危ない場所などでは路肩の状況も気になります。
5.伴走者がどちらで伴走するか。
  一般には伴走者は道路の車道側を走った方が良いと思いますが、選手の方の希望を聞いて下さい。
 


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