東京マラソン完走

東京都:ユッキーさん(2008.03.07掲載)


★東京マラソン パート1

 2008年東京マラソン私にとって思い出深い大会になった。

スタート約30分前に荷物を預けた。
たくさんの人でごった返すとは聞いていたが、実際に体感すると、ほんとにすごい。
精神的にはほとんど緊張感はない、高揚感と言うか舞台の幕開けを待つわくわくした感じ。
ただ体力がもってくれるかどうか不安はあるがその時はその時だと開き直る。
テレビの取材が入っているが、気にしないでありのままを撮ってもらおうと思う。

9時10分スタートなのだがまったく号砲が聞こえない、周囲の人たちがそろそろと歩き始めたので、なんとなくスタートする。これもまた他の大会にはない面白さだった。
スタート地点まではなんと17分かかったそうだ。
正直言ってちょっと焦った。今回の私の目標はと聞かれたら「笑顔でゴール」と答えたけれども、そのほかに密かにグロスで6時間は切れたらいいなあ!と思っていたのだ。でも焦りはきんもつきんもつ。

2キロを過ぎて、16分ぴったり。だんだんと体が温まってきて、応援が増えるとつい自分が気持ちのいいペースで走ってしまいそうになる。クニさんにはきろ8分で伴走をお願いしてあったので、なんどもロープを引張りぎみになってしまったようだ。
改めて冷静に同じペースで走ることの難しさを通関した。

6キロ地点の神楽坂で、女性カメラマンが話しかけてきた。なんとバンバンクラブのWさんの娘さんとの事。
偶然の出遭いに感激!かのじょは伴走経験があるので撮影のポイントを逃さないことはまちがいない。

その後は応援に答えてハイタッチしたりしながら、順調に気持ちよく走るがやはり同じペースで走れない。 練習で時々走っている皇居も車道を走れて気分がいい。冗談を言える余裕もある。そのうちあまりペースを気にしすぎてはいけないと想われたのか、クニさんはタイムのことをあまり言わなくなる。

品川近くでセブンイレブンのトイレを借りた。すごくすいていてラッキー!
二人の女性が並んでいたが、私たちに譲ってくださり、優しく「がんばってね」としっかり握手してくださった。
トイレに入る前にクニさんからようかんをいただいてそれを食べながらトイレに入ったのも何だかおかしかった。
物を食べながらトイレに入るのもこれまた始めての経験だ。

とにかく目の前でおきる出来事一つ一つが新鮮だ。

飲み物一つ買わずにセブンイレブンを出て、20キロを過ぎた辺りから、急に足が重くなる。
練習では30キロまではなんとかいけるはずだと想っていたのに、やはりフルマラソンはなにがあるかわからない。
でもこんなに早く足が重くなるとは思わなかったので、どうしたらいいのかわからない。

パート2へ進む


ホームページへ | 盲人マラソンのトップへ | 皆様の投稿トップへ