IPC World Athletics Championships

2002年IPC陸上競技世界選手権大会


皆さん、こんにちは!千葉県の安田です。
今回、「福原選手伴走」の大役を賜り、一緒にフランスで戦ってきました。

レースの経過は福原選手の報告のとうり、暑さのため、非常に厳しい戦いとなりました。実は伴走者にとっても、選手をサポートするにあたり、「暑さ」は最も厳しい条件となります。今回も30キロあたりから、福原選手の消耗度合いが明らかに変化してきました。

ペースが落ちてくる中、勝負をしているので簡単に落とさせる訳にはいかない。しかし、引っ張る訳にもいかない。また、無理をさせることにより、取り返しのつかない様な自体になる不安も頭をかすめる・・・・・。

残り1キロは本当に厳しい状況でした。最後は福原選手の「気力」がすべてを勝り、「銀メダル」をゲット!!

そんな中で、シドニーパラリンピック金メダリストのフェレイラ選手を破っての「銀メダル」は、すばらしいの一言につきます。本人の日頃の地道な積み重ねと、その走りを横で常に支えてきた、鶴見さん、菅さんをはじめとする、さまざまな伴走者や職場の方々のご理解とご支援のまさに「結晶」です。

これまで、福原選手にとって「アテネパラリンピック」は、単なる目標でした。しかし、このメダルをさかいに「現実」となり、今後は世界から追われる立場にもなると思います。

福原選手自身のプレッシャーも、時間の経過と共に、増してくるでしょう。これまで以上のトレーニングや課題の克服等、「現実」と言う山は、どんどん大きくなってきます。だが、福原選手は確実に乗り越え、「アテネ」では再び、我々に「夢と希望」を与えてくれると確信しています。

最後になりましたが、福原選手に対しこれまで以上のご支援ご協力、そして、叱咤、激励の程、よろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。


管理人より
福原選手の伴走者として参加された安田享平さんが「bansoメーリングリスト」に投稿された物を、ご本人のご了解のうえ掲載します。


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